【2023年ラグビーW杯】 南アが優勝、大会最多4回目 ニュージーランドを1点差で破り連覇

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ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会は28日(日本時間29日)、パリ郊外で決勝があり、南アフリカ(世界ランキング1位)が12-11でニュージーランド(同2位)を破り、2大会連続4回目の優勝を果たした。
南アフリカは、前半から退場によって14人で戦わざるを得なくなったニュージーランドを、際どい点差で退けた。4回目の優勝は大会最多。
「スプリングボクス」の愛称がある南アは前半、ハンドレ・ポラードが次々とペナルティーゴールを決め、9-3とリード。試合の流れをつかんだかのようだった。
27分には、ジェシー・クリエルが、ニュージーランドの主将サム・ケインから危険なタックルを受けた。クリエルの頭部にケインの肩が当たった。ケインはレビューの結果、レッドカードを受けて退場。「オールブラックス」の呼び名で知られるニュージーランドは1人少なくなった。
この後、南アはポラードが4本目のペナルティゴールに成功。ニュージーランドは9点差をつけられ、大ピンチに陥った。
しかし、ここからニュージーランドが、運も味方につけて盛り返す。
前半終了前、リッチー・モウンガがペナルティゴールに成功。後半に入ると、ボウデン・バレットがこぼれたボールを拾い、滑り込みながらトライを決めた。南アフリカのリードは12-11の1点差に縮まった。

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終盤、両チームの選手たちは疲労度が高まるなかで、決定的な得点を狙い続けた。後半33分、ニュージーランドのジョーディー・バレットが長い距離のペナルティーゴールに挑んだが、失敗。南アがそのまま持ちこたえ、ノックアウトステージ(決勝トーナメント)3試合連続で1点差で勝利し、W杯を連覇した。
南アの主将シヤ・コリシは、試合終了のホイッスルが鳴ると、信じられないといった様子で頭を抱え、踊るようにベンチからチームメートに駆け寄った。前回の日本大会でも優勝した南アはこれで、地元以外の大会で連覇を果たしたW杯初のチームとなり、歴史に大きな足跡を刻んだ。

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今回の優勝で、南アはこれまで出場したW杯8大会のうちの半分を制したことになる。かつてアパルトヘイト(人種隔離政策)を取っていた南アは、スポーツの国際大会から排除されていたため、最初の2大会には出場していない。
当時、スプリングボクスは南ア国内の多くの黒人から嫌われていた。しかし、コリシがチーム初の黒人のキャプテンになると、多様な国民から支持されるようになった。

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ラグビー強豪国のニュージーランドは、レベルが低下しているとの声が出るなか、イアン・フォスター監督のもとで4年間、チームづくりに取り組んだ。だが、あと一歩のところで優勝を逃した。
前日27日には3位決定戦があり、前回大会で決勝まで進んだイングランド(世界ランキング5位)が26-23でアルゼンチン(同7位)に勝利し、銅メダルを獲得した。

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