国連がガザで活動を縮小、EUは戦闘一時停止呼びかけ 「人質50人死亡」とハマス

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国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は26日、イスラエルの報復空爆が続くパレスチナ自治区ガザ地区での支援について、備蓄していた燃料をほぼ使い果たしたため、活動を大幅に縮小し始めたと明らかにした。一方、欧州連合(EU)は、ガザ地区への援助を可能にする「人道回廊の設置と(戦闘の)一時停止」を求める宣言を採択した。こうした中、同地区を実効支配するイスラム組織ハマスは、イスラエルの空爆でこれまでに人質約50人が死亡したと発表した。
UNRWAはガザ地区南部での給水を維持するため、残りの備蓄からわずかな燃料を使用していると説明した。南部にはイスラエル軍の空爆から逃れようと、多数のガザ市民が避難している。
UNRWAによると、負傷者への対応でひっ迫する病院や、避難者に食事を提供しているパン屋への支援を縮小したという。
「我々はガザ地区で前例のない事態を目の当たりにしている」と、同機関のジュリエット・トゥーマ広報官はBBCに語った。
「200万人が苦しい思いをしている。外部からの援助がほとんど入らず、ガザは窒息させられている」
ハマスの武装集団は7日、イスラエルに侵入し、少なくとも1400人を殺害。224人を人質にとった。イスラエルは報復として空爆作戦を開始。ガザ地区への電気や水の供給の大半を遮断し、食料や燃料、そのほかの物資の搬入も停止した。
ガザ地区は医療制度が崩壊状態にある。病院の3分の1は機能しておらず、残りの病院も救急搬送しか受け入れられないとされる。

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ハマスが運営するガザ地区の保健省によると、イスラエル軍の空爆によるガザ地区の死者は約7000人に上っている。うち2900人は子供だという。
イスラエルは過去24時間で、ハマスの拠点250カ所を空爆したとしている。

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燃料が「緊急に必要」
UNRWAのトゥーマ広報官は、同機関の施設に避難している62万9000人のためのライフラインの役割を果たし続けるには、燃料が緊急に必要だと述べた。避難者の大半は、イスラエル軍から身を守るために南部へ移動するよう命じられ、北部から逃れてきた人々だという。
「我々は(ガザ地区で)最大の人道支援組織だが、活動停止の危機にひんしている。国連総会から委任された任務の遂行を阻まれている。私たちは、自分たちの仕事ができるようになることを求めている。それだけだ」
ガザ地区への支援物資の搬入は、21日に開始された。これまでに、食料や水、医療物資を積んだ少なくとも74台のトラックが、エジプト国境のラファ検問所を通過してガザ地区へ入っている。
パレスチナ赤新月社(PRCS)によると、26日にはトラック12台が検問所を通過した。
ハマスとイスラエルの軍事衝突が始まる前は、毎日約500台の通過が認められていた。
イスラエルは、同国がテロ組織に指定するハマスが軍事目的で使用するおそれがあるとして、ガザ地区への燃料の搬入を拒否している。

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EU、戦闘の一時停止を求める
欧州連合(EU)は26日、ベルギー・ブリュッセルでの首脳会議で、ガザ地区の民間人への援助を可能にする「人道回廊の設置と(戦闘の)一時停止」を求める宣言を採択した。
EU27カ国の首脳は、宣言文で「ガザ地区の人道状況の悪化に対する深刻な懸念」を表明した。
そして、「人道回廊の設置や、人道上のニーズのための(戦闘の)一時停止を含む、あらゆる必要な措置を通じて、継続的かつ迅速で、妨げられることのない人道的アクセスと援助が、必要としている人々に届く」ようにすべきだとした。
また、欧州委員会は「ハマスがイスラエル全土で行っている残忍かつ無差別なテロ攻撃を、可能な限り強い言葉で改めて非難する」とした。
「人間の盾として市民を利用するハマスの行為は、とりわけひどい残虐行為だといえる」とも付け加えた。
人質約50人、イスラエルの空爆で死亡と
こうした中、ハマスのアブ・オベイダ報道官は26日午後、イスラエルによるガザ地区への空爆で、ハマスが拘束していた人質約50人が死亡したと発表した。
同報道官はそれ以上の詳細は明らかにしなかった。
BBCはハマス側の主張について検証できていない。
エルサレムで取材するBBCのポール・アダムス外交担当編集委員は、人質の多くはイスラエル空軍が空爆しているガザ地区の地下トンネル内に拘束されている可能性が高いと指摘する。
ハマスの人質となり、23日夜に解放されたヨケヴェド・リフシッツさん(85)は、ガザ地区の地下にある「クモの巣」のようなトンネルに連れて行かれたと語っている。

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