ウクライナ軍、ロシア占領のドニプロ川東岸に部隊進めたか
ヤロスラフ・ルキフ、BBCニュース

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ウクライナ軍は19日、部隊がウクライナ南部でドニプロ川を東へ渡り、ロシア支配地域へ進んだという情報を事実上認めたもようだ。
ウクライナ軍参謀本部は19日朝、過去24時間のうちにロシア軍が南部へルソン州のピシュチャニヴカ村を空爆したと報告した。その付近にウクライナ軍の部隊がいるかは、明らかにしなかった。ピシュチャニヴカ村はドニプロ川から東約3キロメートルにある。
ドニプロ川はウクライナを北から南へ流れる主要河川。
アメリカのシンクタンク戦争研究所(ISW)は、ウクライナ軍がドニプロ川から東へ4キロ進んだとの見方を示している。
ウクライナ軍はこれまでも何度か、ドニプロ川を東へ越える小規模な作戦を散発的に実施しているものの、今回の渡河作戦とその後の前進は、さらに大規模な渡河作戦に備えて、支配地域を拡大するのが目的と推測されている。
ウクライナ軍参謀本部の発表より数時間前に、ISWはロシア消息筋の話として、10月17日から18日にかけて「中隊規模と思われるウクライナの海軍歩兵2個旅団が、ドニプロ川を越えて進み東岸へ至った」と伝えた。
「10月18日に公表された画像の位置を特定したところ、ウクライナ軍は(ヘルソン市から東14キロ、ドニプロ川から3キロ)のピシュチャニヴカの北へ進み、(ヘルソン市から東11キロ、ドニプロ川から4キロ)のポイマ(村)までさらに前進した」とISWは説明した。
ロシアの戦争ブロガー「WarGonzo」氏は19日、ドニプロ川の東岸で戦っているウクライナ軍の部隊は、イギリスで訓練されたと書いた。
ロシア国防省は18日夜の時点で、ポイマ村と近くのピドステプネ村で、破壊工作・偵察作戦にあたるウクライナ軍の4小隊の「活動を抑え込んだ」と明らかにしていた。
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ウクライナは今年6月、ロシアに対する反転攻勢を開始した。ロシアが2014年に併合したクリミア半島とロシア領土を結ぶ陸の回廊を、寸断しようとしているもよう。
ウクライナは、部隊をアゾフ海沿岸まで進め、自国南部でロシアが占領支配する地域を二つに分断することで、ロシアの補給ルートを現状より複雑化させようとしている。
この反攻作戦の進展はこれまでペースが遅く、ウクライナが奪還した領土の面積は限られている。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は18日、訪問先の中国で「(反転攻勢による)成果はまだない。(ウクライナ側は)失っているだけだ」と述べた。
ウクライナでのその他の主な動きは次の通り。
- 南部へルソン当局によると、19日にロシアによる砲撃で3人が負傷
- 南部ザポリッジャ市で同日、ロシアによる攻撃で5人が死亡したことが確認された
- ザポリッジャと中部ドニプロでも、ロシアによる空爆が報告された。死傷者が出ているかは不明。










