ロシア、ウクライナから連れ去った子ども4人を帰還させる カタールが仲介

画像提供, Reuters
ウクライナを侵攻しているロシアは、ウクライナから連れ去った数千人の子どものうち4人を家族に返すことで合意した。カタールが仲介した。4人のうち1人は16日にウクライナに帰国したという。
4人は2~17歳。7歳の子どもは13日に祖母と再会し、16日にウクライナに到着したという。
他の3人もすでに家族と再会しており、17日にはウクライナに戻る予定。
ウクライナは4人について、家族から引き離されてロシアに連れ去られ、ウクライナ人としてのアイデンティティーを奪われそうになった数千人のウクライナの子どもたちの一部だとしている。
ウクライナは、ロシアに拉致された子ども2万人を確認済みだとしている。強制移送という形でロシアに移動させられた子どもは、それよりずっと多いとみられている。
今回の帰還は、多くの子どもたちをウクライナに戻すための試験的な取り組みとされる。
国際刑事裁判所(ICC)は3月、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とマリア・リヴォワ・ベロワ大統領全権代表(子どもの権利担当)に対し、ウクライナの子どもたちを不法に移送したとして逮捕状を出した。
ロシアは、純粋に人道的な理由で、子どもたち数十万人を危険から守るために避難させたと主張。ICCの訴追を嘲笑している。
さらに多くが帰還となるか
匿名を条件にメディアの取材に応じた外交官によると、今回の帰還は、カタールが考案した案の成否を占うものとなる。カタールはロシアとウクライナの協議を主導してきたという。
最初の帰還が成功すれば、今後も継続される可能性があるという。
ただ、子どもたちをロシアから戻すのは単純なことではない。少なくとも1人は、エストニア、ラトヴィア、リトアニア、ポーランドの各国を経由して帰国した。
BBCは以前、ロシアにいるウクライナの子どもたちが、帰るべき場所はないと繰り返し言われ、ロシアの「愛国的」な教育を受けていると伝えた。
ウクライナの家族が子どもを取り戻すため、ロシアへの過酷な旅を強いられるケースもある。
「再会に反対したことはない」
今回の4人よりも前にウクライナに戻った子どもは400人ほどと考えられている。
ウクライナの大統領顧問で、子どもの権利とリハビリを担当するダリア・ゲラシムチュク氏は以前、「ロシアは子どもたちを、血のつながった家族から引き離し、ロシア化し、隠し、別の民族へと移そうとしている」とBBCに話していた。
一方、ロシアのリヴォワ・ベロワ大統領全権代表は、子どもたちを家族と再会させる活動を続けていくとテレグラムに投稿した。そして、プーチン氏が「子どもたちと家族の再会に反対したことは一度もない」と話したと書いた。
リヴォワ・ベロワ氏によると、ロシアは帰還のための交通費と宿泊費を支援し、必要な場合にはDNA鑑定を実施するという。










