IOC、ロシア五輪委を資格停止に 即時かつ無期限

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国際オリンピック委員会(IOC)の理事会は12日、ロシア・オリンピック委員会(ROC)を「即時、今後通知があるまで」資格停止にすると決めた。
来年のパリ五輪にロシア人選手が中立の立場で出場できるのかについては、IOCは「適切な時期に」決定するとした。
ROCは今月5日、ロシアがウクライナを本格侵攻して以来、不法に併合している4州(ルハンスク、ドネツク、ヘルソン、ザポリッジャ)のスポーツ組織を承認した。
IOCはこの承認が、「ウクライナ・オリンピック委員会の領土一体性を侵害しており、五輪憲章の違反」に当たるとした。
資格停止とされたことで、ROCは「国のオリンピック委員会として活動する資格を失う」とともに、「オリンピック・ムーブメントからいかなる資金も受け取れない」ことになる。
ロシアは決定を批判
ROCは資格停止処分を、「明らかな政治的動機による、逆効果を生み出す新たな決定」だと批判した。
ロシアのウクライナ侵攻後、IOCは当初、ROCに制裁を科さなかった。ただロシアは陸上競技では、国家ぐるみのドーピングの発覚を受けて2015年11月に、国としての国際大会への出場を禁止されている。
この処分は今年3月に解除されたが、世界陸連はウクライナでの戦争を理由に、「当面は」ロシアの国としての出場禁止を継続すると決定した。
IOCに対しては、ウクライナ侵攻が始まって以来、ロシアとその同盟国ベラルーシの選手たちを中立の立場でも出場禁止にするよう求める圧力がかかっている。
しかしIOCは3月、各競技連盟に対し、両国の選手たちの中立の立場での国際大会への出場を認めるよう勧告した。
ウクライナは、ロシアとベラルーシの選手の出場全面禁止が維持されなければ、パリ五輪をボイコットするとしている。
ウクライナ大統領府のアンドリー・イェルマク首席補佐官は「これは重要な決定だ」、「スポーツは政治と切り離せない」と発言。ロシアについて、「運動選手をプロパガンダとして」利用していると非難した。
ロシアとベラルーシは現在、IOCの制裁を受けているため、領土内で国際的なスポーツ大会を開催できない。他国での国際大会でも、両国の国旗や国歌、他のシンボルが禁止されている。
欧州サッカー連盟(UEFA)は、来年のユース欧州選手権にロシアのU-17(17歳以下)チームを復帰させる計画だったが、今週これを断念した。さまざまな国のサッカー連盟が反発していた。









