スペインの洞窟で発見の草のサンダル、欧州最古の靴だった

画像提供, University of Alcalá
スペインの「コウモリの洞窟」で19世紀に発見された草を編んだサンダルが、約6000年前のもので、欧州で最古の靴だと、最新の研究で明らかになった。
この洞窟では19世紀、採掘作業中にさまざまな古代の遺物が発見された。
湿度が低く、冷たい風が吹き込むことから、複数の品が通常より良い状態で保存されていたと考えられている。
米科学誌サイエンスに掲載された今回の研究では、かごや道具なども分析の対象となった。
論文共著者のマリア・エレーロ・オタル氏は、これらの遺物は「南ヨーロッパにおける植物繊維の遺物としては、今のところ最も古く、保存状態も良い」と説明した。
「今回記録された技術の多様性と原材料の扱いは、先史時代の共同体の技術を浮き彫りにしている」
研究では、洞窟で見つかった27品目に対して新たな年代測定技術が使われた。その結果、これまで推定されていたより約2000年古いものだと判明した。
中には、9000年前に作られたとみられるものもあったという。
分析されたサンダルには、さまざまな種類の草が使われていたほか、皮革や石灰といった材料も測定された。
これらの遺物は新石器時代のもので、2008年にアルメニアの洞窟で発見された、5500年前の革靴よりもさらに古いとみられている。
6000年前のサンダルが見つかったのは、スペイン南西部アンダルシア地方の「クエヴァ・デ・ロス・ムリシエラゴス」(コウモリの洞窟)。
研究チームによると、この洞窟に近代以降に人が最初に訪れたのは1831年。洞窟のある土地の所有者が、肥料としてコウモリの糞(ふん)を集めに来たのが最初だという。
それから20年もたたないうちに、この洞窟で採掘を行っていた人々が、一部がミイラ化した遺体やかご、木製の道具、イノシシの歯、そして特殊な形の黄金の冠などを発見した。









