タリバン、女性が人気の国立公園を訪れるのを禁止 ヒジャブ着用を順守せずと

band-e-amir park

画像提供, Getty Images

画像説明, アフガニスタン中部バーミヤン州にあるバンデ・アミール国立公園(5月撮影)

アフガニスタンで実権を握る武装勢力タリバンは26日、中部バーミヤン州にあるバンデ・アミール国立公園への女性の立ち入りを禁止すると発表した。

モハンマド・ハレド・ハナフィ勧善懲悪相代行は、同公園内で複数の女性が頭髪を覆うヒジャブ着用ルールを守っていなかったと説明した。

ハナフィ氏は聖職者と治安当局に対し、解決策が見つかるまで女性の立ち入りを禁止するよう求めた。

バンデ・アミールは2009年にアフガニスタン初の国立公園に指定された、重要な観光名所。

家族連れに人気だが、女性の立ち入りが禁止されたことで、多くの家族が公園を楽しめなくなる。

国連教育科学文化機関(ユネスコ)はバンデ・アミールを、特別な地形と構造を持ち、自然で独特な美しさを兼ね備えた、自然に形成された湖沼群だと説明している。

現地メディア「トロ・ニュース」によると、ハナフィ氏は観光のために同公園を訪れることは「義務ではない」と述べた。

バーミヤン州の複数の聖職者は、公園で規則に従わなかった女性たちは、同地域を訪れた観光客だと述べた。

「ヒジャブを着用していない、あるいは適切に着用していないといった苦情があるが、彼らはバーミヤン州の住民ではない。ほかの場所から来た人たちだ」と、イスラム教シーア派高位の宗教学者ウラマーによる評議会の代表、サイエド・ナスルラー・ワエジ氏はトロ・ニュースに語った。

アフガニスタンの元国会議員マリアム・ソライマンクヒル氏は、女性の立ち入りが禁止されたことについて、「私たちは戻ってくる、必ず」と米ソーシャルメディア「X」(旧ツイッター)に書いた

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)のフェレシュタ・アッバシ氏は、女性の立ち入り禁止が発表された日が「女性平等の日」だったことを指摘。「アフガニスタンの女性を完全に軽視する」措置だとした。

visitors to band-e-amir in august 2022

画像提供, Getty Images

画像説明, 女性にも人気の観光地だったバンデ・アミール(2022年8月撮影)。アフガニスタンでは現在、女性のほとんどが教育や労働を禁止されている

こうした中、アフガニスタンの人権問題を担当する国連のリチャード・ベネット特別報告者は、女性がバンデ・アミールを訪れることを禁止することが、なぜ「シャリア(イスラム法)やアフガニスタンの文化に従うために必要なのか?」と疑問を呈した

こうした措置は一時的なものだと、タリバンは主張している。

この禁止リストに今回、新たにバンデ・アミール国立公園への訪問が加えられた。