クラマトルスクのレストラン攻撃、「ロシアのスパイ」を訴追へ 10代を含む11人が死亡

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ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は28日、東部ドネツク州クラマトルスク中心部への攻撃に関わったとして、ロシアのスパイとみられる地元の男性を反逆罪で起訴すると明らかにした。
ゼレンスキー大統領は、ロシアの殺人を手助けした者は「最大級の刑罰」に値すると述べた。
ウクライナの情報当局によると、攻撃が行われる数時間前に、この男性がレストランの映像をロシア軍に送っていたという。
ロシア軍は27日、クラマトルスクにミサイル攻撃を行った。人気レストランなどが被害に遭い、11人が亡くなった。
死者には、双子のユリア・アクセンチェンコさんとアンナさん姉妹(共に14)と、17歳の少女も含まれている。
クラマトルスク氏の教育委員会は声明で、「ロシアのミサイルが2人の天使の心臓を止めた」と述べた。
けが人は少なくとも60人に上っている。著名なウクライナ人作家や、コロンビア国籍の人物も含まれる。
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ウクライナの情報当局は27日、ロシアのスパイだとする地元出身の男性を拘束した際の写真を公開した。
ゼレンスキー大統領はその夜のテレビ演説で、治安当局が警察の特殊部隊と協力して容疑者を拘束したと発表。容疑者は裁判で終身刑となる可能性がある。
救助活動は現在も続いている。
クラマトルスクは、ウクライナの管理下にあるが、ロシアの占領地域に近い。
昨年4月には、クラマトルスクの鉄道駅にロケット弾が撃ち込まれ、50人以上が死亡した。
今回攻撃されたレストラン「リア・ラウンジ」は、国際的なジャーナリストやボランティア、ウクライナ兵士などが、最前線の近くで休憩をとる場所として人気があった。

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コロンビアの元和平交渉担当者セルジオ・ハラミリョ・カロさんはBBCの取材で、攻撃があった際にレストランにいたと話した。ハラミリョ・カロさんは軽傷を負った。
爆発の後に「破片がゆっくりと動く」のを見て、何が起きたのかを察知したという。
ハラミリョ・カロさんは当時、ウクライナの著名な作家と同席していた。この作家は現在重体で、「命のために闘っている」という。
「彼女のために祈ってください」と、ハラミリョ・カロさんは話した。
コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領は、ロシアが「無防備な」コロンビア国民を攻撃したと非難。抗議の外交文書を送るよう外務省に指示したと述べた。
ロシア政府は、軍事的な標的を攻撃したと述べている。ロシア国防省は、クラマトルスクにおける「(ウクライナ)司令官の一時的な展開」を破壊したと主張したが、詳細は述べなかった。
ウクライナ国防省のユーリ・サク顧問はBBCに対し、ウクライナ空軍は現在「ウクライナの領土全体をカバーするには不十分な状態」だと説明した。
ウクライナはロシアの攻撃から自国を守るため、同盟国に最新の戦闘機を提供するよう求め続けている。
アメリカは5月、西側諸国がアメリカ製の戦闘機「F16」をウクライナに供給することを許可し、ウクライナのパイロットを訓練すると発表した。










