ロシア、ウクライナから武装集団が再び領内侵入と ウクライナは関与否定
キャサリン・アームストロング、BBCニュース

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ロシア国防省は1日、同国西部ベルゴロド州にウクライナから侵入してきた武装集団に再び攻撃されたが、同地域を「侵略」しようとする試みを阻止したと発表した。この砲撃で少なくとも8人が負傷したとされる。
ウクライナ政府はロシア側の主張にコメントしていないが、国境を越えたこれまでの攻撃について関与を否定している。
ベルゴロド州では約1週間前にも、ウクライナ侵攻が始まって以降で最も重大なロシア領内への攻撃があった。
ベルゴロド州のヴヤチェスラフ・グラドコフ知事は、ウクライナ軍が1日、いくつかの地区を砲撃し、複数の建物が損傷したと述べた。死者は報告されていないが、グラドコフ知事は状況が落ち着き次第、数百世帯が避難するだろうとした。
国境に接する町シェベキノでは、攻撃を受けて一部の学校の試験が中止になったと、同知事は付け加えた。当局は現在、生徒が試験を受けずに大学に入学できるようにする方法を検討しているという。
ベルゴロド市ではドローンによるものとみられる爆発があり、2人が負傷したという。
ロシア国防省は、同地域にいる兵士が複数の攻撃を撃退したと主張している。
同省は1日の声明で、ウクライナの「テロリスト」50人以上や4台の装甲戦闘車両、グラート多連装ロケットランチャー1台、ピックアップトラック1台が破壊されたとした。この報告内容は独自に検証できていない。
国境での暴力行為については、相反する報道がなされている。
さまざまな情報の検証を担当する「BBCヴェリファイ」は、親ウクライナの2つの準軍事集団「自由ロシア軍団」と「ロシア義勇軍団(RVC)」が、ロシア領内への襲撃を表明した動画を確認している。

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しかし地元当局者は、シェベキノでウクライナ軍が大きく前進しているとの報告を否定。状況は依然厳しく、「砲撃が続いている」としている。
ロシア政府のドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、ウラジーミル・プーチン大統領がベルゴロド州の状況を把握しているとし、国際機関は攻撃についてウクライナを非難していないとした。
ロシア国内への攻撃が、ここ数週間、相次いでいる。
プーチン氏は今週初め、首都モスクワであったドローン攻撃について、ウクライナがロシア国民を脅かそうとしていると非難した。
ウクライナ政府はドローン攻撃への関与を否定している。
一方でアメリカは、5月22日に発生したベルゴロド州への侵入について、自国の軍事装備が使用されたかどうかを調査している。アメリカはロシア領内への攻撃は支持しない姿勢を示している。
こうした中、ウクライナの首都キーウでは1日未明、ロシア軍によるミサイル攻撃があり、子ども2人と大人1人が死亡し、十数人が負傷した。死亡した子どもには11歳の女の子が含まれると報じられている。
ロシア軍によるキーウへの攻撃は今週4回目。5月中は17回あった。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、同国の北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)への加盟を認めるよう、再び求める中、こうした攻撃があった。
ゼレンスキー氏は欧州政治共同体の首脳会議に出席するため、モルドヴァを訪問。欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長とも面会した。
この会談では、ウクライナがNATOへの加盟を待つ間の、ウクライナの安全保障について触れられたと、ゼレンスキー氏は述べた。










