ウクライナの反撃、「準備はできている」 安保担当高官がBBC単独インタビューで
ジェイムズ・ランデイル、外交担当編集委員(キーウ)

ウクライナの安全保障担当の高官は、同国によるロシア軍に対する反転攻勢について、準備が整っているとBBCとのインタビューで話した。
ウクライナ国家安全保障・国防会議のオレクシー・ダニロフ書記は、ロシアの占領軍から領土を奪還する攻撃が「明日、明後日、あるいは1週間以内に」始まる可能性があると述べた。日付は示さなかった。
また、ウクライナにとっては「失うことのできない歴史的な機会」であるため、政府は開始時期の決定をめぐって「間違いは許されない」と述べた。
ダニロフ氏は、ウクライナの事実上の戦争内閣の中心的人物。今回の収録中には、反攻に関する会議に出席するよう、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領から電話で伝言が入った。

インタビューでダニロフ氏は、ロシアの雇い兵会社「ワグネル」の一部部隊が激戦地の東部バフムート市からの撤退を進めていると説明した。ただ、「別の3カ所に再集結」しており、「私たちとの戦闘をやめるわけではない」と付け加えた。
ダニロフ氏はまた、ロシアがベラルーシに核兵器を配備し始めたことについて、「まったく冷静に受け止めている」、「私たちにとって新しい話ではない」と述べた。
ウクライナは数カ月前から反撃を計画している。これまで、部隊の訓練と西側同盟国からの兵器の受け取りに多くの時間をかけてきた。
その間、ロシア軍は守備の準備を進めてきた。
ウクライナのヴァレリー・ザルジニー総司令官は27日、「自分たちのものを取り戻す時が来た」とする動画を、ウクライナ語のほか英語字幕付きでも複数のソーシャルメディアに投稿している。
「間違いを犯す権利などない」
ウクライナの反転攻勢には多くがかかっている。ウクライナ政府は、ロシア軍の戦線を突破して行き詰まり状態を解消し、主権領土の一部を奪還できることを、国民と西側同盟国に示す必要がある。
ダニロフ氏は、司令部が「最良の結果を得られる」と判断したタイミングで、軍は攻撃を開始すると述べた。
攻撃の準備は整っているかとの問いには、「常に準備はできている。これまでも常に、自分たちの国を守る用意はできていた。『いつ』という話ではない」と返答。
「神が私たちの国に与えた、逃すことのできない歴史的な機会なのだと、理解しなくてならない。私たちはこれでいよいよ真に独立した、ヨーロッパの大きな国になることができる」と述べた。
そして、「明日、あさって、あるいは1週間以内に(反撃は)起こりうる」と説明。
「私が開始日を口にするなど、おかしなことだ。そんなことはできない。(中略)私たちは国に対して大きな責任を負っている。そして、間違いを犯す権利などないことを理解している」と話した。

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ダニロフ氏は、反撃がすでに始まっているとの見方を否定。ロシアによる侵攻が始まった昨年2月24日以降、「ロシアの司令部と軍事設備の破壊」がウクライナ軍の任務となってきたとし、「この戦争に休みはない」と述べた。
バフムートをめぐって何カ月も戦いを続け、多くの兵士が犠牲になってきたことことについては、「バフムートは私たちの土地、私たちの領土で、守る必要がある」、「もしすべての集落から離れ始めたら、プーチンが戦争初日から望んでいたように、私たちは国の西の国境へと追いやられるかもしれない」と話した。
ダニロフ氏はさらに、「私たちはバフムートのほんの一部しか掌握していない。それは認める。しかし、バフムートがこの戦争で大きな役割を果たしてきたことを、私たちは念頭に置く必要がある」と強調した。
ワグネルの部隊は撤退しているのかと質問には、「そういう状態になっている」とうなずいた。そのうえで、「しかし(ワグネルは)私たちとの戦闘をやめるわけではない。他の戦線に結集するつもりだ。(中略)他の3カ所に再集結している」と答えた。












