ハリー英王子、父王の戴冠式に出席後は空港へ直行 バルコニーに立たず
イギリス王室のサセックス公爵ハリー王子は6日、父王チャールズ3世の戴冠式に出席後、そのままヒースロー空港へ直行した。式典後に他の王族は慣例通りバッキンガム宮殿のバルコニーに出て、宮殿前に集まった人たちに手を振ったが、ハリー王子はその場に招かれなかったことが、BBCの取材で分かった。
チャールズ国王の次男ハリー王子は今年1月出版の回顧録「スペア」で、自分や妻メガン妃と、自分の家族との間のあつれきについて詳しく書いている。それだけに、今回の戴冠式に出席するのかどうかが注目されていた。「スペア」の出版後にハリー王子が公の場で家族といる姿を見せるのは、今回が初めてだった。戴冠式が終わるとハリー王子はひとり、迎えの車に乗り込んだ。ヒースロー空港から、アメリカへの便に搭乗したとされる。
妻メガンさんは戴冠式に出席せず、幼い子供2人とロサンゼルスにとどまった。5月6日は長男アーチー王子の4歳の誕生日でもあり、消息筋は米メディアに、ハリー王子が「アーチーの誕生日に間に合うよう最善を尽くす」ことになると話していた。


画像提供, Reuters
戴冠式が終わり、ハリー王子が車でウェストミンスター寺院を離れてから約1時間半後、バッキンガム宮殿に戻った国王夫妻や皇太子夫妻など王族は、慣例にならいバルコニーに立ち、宮殿前に集まった人たちに手を振り、宮殿上空を通過する儀礼飛行を見上げた。
ハリー王子が1人で戴冠式に出席することや、王室の公務から退いているため式典で特に役割がないことは、あらかじめ明らかになっていた。叔父のヨーク公アンドリュー王子についても同様。
<関連記事>

ハリー王子はモーニングスーツに複数の勲章を着けて、式典に参列。王族席の3列目に座った。同じ列には、いとこのユージェニー王女夫妻、いとこのベアトリス王女夫妻、2人の王女の父親アンドリュー王子が並んだ。
ハリー王子の兄、ウィリアム皇太子とその家族は最前列に座った。皇太子はそこから、戴冠後の父王の前にひざまずき忠誠を誓う役割を負っていた。
昨年9月の故エリザベス女王の国葬では、ハリー王子は同じウェストミンスター寺院で、チャールズ国王の真後ろの2列目に座っていた。


家族とのあつれき
ハリー王子は回顧録「スペア」で、兄ウィリアム皇太子やキャサリン皇太子妃、父チャールズ国王など王室関係者との対立やもめごとについて詳しく書いた。それだけに、以前から平坦ではなかった関係がさらに悪化したとされている。
「スペア」出版後にハリー王子は、自分は自分の家族とは「違う」と感じるようになったとも述べている。
妻のメガン妃が戴冠式への出席を断ったのは、こうした家族同士のあつれきが続いていることのあらわれだろうと広く受け止められている。
ハリー王子は英大衆紙サンとデイリー・メイル、デイリ・ミラーについて、自分に対して違法な取材活動が長年続けられたとして、3紙とそれぞれの経営会社を提訴している。
サンと版元ニューズ・グループへの訴訟では、同紙の記者や同紙が雇った探偵が、自分が10代のころから違法に自分のプライバシーを侵害し、電話を盗聴するなどしていたと、王子は訴えている。
サンに対するこの訴訟の一環で4月、ハリー王子が「バッキンガム宮殿に呼び出され」、このまま訴訟が続けば王族に悪影響が出るからと、訴えを取り下げるよう指示されたと証言していたことが明らかになった。
ロンドンの高等法院が4月に明らかにした証言で王子は、王室とニューズ・グループが2012年ごろに水面下で和解したのだと述べている。










