ゼレンスキー大統領、バフムート近郊の前線を視察 ウクライナ各地に攻撃も

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ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は22日、数カ月にわたり戦闘が続いているバフムート近くの前線を視察した。
ロシア軍はウクライナ東部の戦闘で勢いを取り戻そうとしており、バフムートが長らく戦いの焦点になっている。
ゼレンスキー氏は昨年12月にもたびたび、東部前線を訪れている。東部前線では過去7カ月以上にわたり、ウクライナ軍がロシア軍の進軍を抑えている。
今回のバフムート訪問についてウクライナ大統領府が公表した映像では、ゼレンスキー大統領が古い倉庫の中で、戦いに疲れた様子の兵士にメダルを授与した。
「私は今日、祖国の東部ドンバスで英雄たちを表彰し、感謝し、握手するために、ここにいることを光栄に思う」と、ゼレンスキー氏は兵士らに語った。
イギリス国防省は22日、ウクライナがバフムート西方で行っている反撃は、同市への主要供給ルートにかかっている圧力を緩和する可能性が高く、ロシアの攻撃が「限られた勢い」を失っている可能性があるとの見方を示した。
また、「市中心部では戦闘が続いており、ウクライナの防衛は北と南からの包囲の危険にさらされている」としている。
ウクライナ各地にドローン攻撃、少なくとも8人死亡

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ロシア軍はこの日、ウクライナの各都市に攻撃を行った。午前中にはドローンで、その後、ロケット弾での攻撃もあった。これにより、首都キーウ近郊と南東部ザポリッジャで、少なくとも8人が殺された。
キーウ近郊ルジシチフでは学生寮2棟が攻撃され、警察によると救急車の運転手を含む少なくとも7人が亡くなった。
現場では救助隊が生存者を探しているという。また、負傷した9人には11歳の男の子も含まれている。
ザポリッジャでも9階建ての集合住宅が複数攻撃され、1人が搬送された病院で死亡、25人がけがをした。犠牲者の数はさらに増えるとみられている。
ウクライナ空軍の報道官は、これらの集合住宅は最長射程距離120キロのロケットランチャー「タルナードS」で攻撃された可能性があると指摘した。
ウクライナ軍は、ドローン16機を撃墜したものの、5機を捉えられなかったと説明している。
ゼレンスキー大統領は、ロシアの「残忍な」民間人殺害を非難。住宅地が攻撃されている事態がウクライナや世界にとって「いつものこと」になってはいけないと述べた。
今回の攻撃は、中国の習近平国家主席が2日間のロシア訪問を終え、12項目の和平案を提示した翌日に行われた。
ゼレンスキー氏は「『平和』という言葉をロシア政府内で聞こうとするたび」に、新たな攻撃指令が出ると指摘した。
プーチン大統領は先に、中国の提案の多くは「西側とウクライナがその準備ができたときに、ウクライナの紛争を解決する基礎として取り入れることができる」と述べている。
この計画に具体的な提案はなく、ロシア軍がウクライナの主権領域から退去することを明確に求めていない。
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ロシアが2014年に併合を宣言したクリミアではこの日、港湾都市セヴァストポリにドローン攻撃があったが、撃退したと、占領側の当局が発表した。セヴァストポリは、数日前にロシアのウラジーミル・プーチン大統領が訪れたばかり。
住民が爆発を通報した。しかし、ロシアが任命したセヴァストポリ市長は、黒海艦隊を狙った「物体」3点は破壊され、ロシアの戦艦に被害はなかったとしている。
ウクライナ軍からこの件に関する発表はない。ウクライナ軍は今週初め、クリミア北部ジャンコイの鉄道ハブで、戦艦に積み込まれる予定だったミサイルを破壊したと発表していた。









