米国務長官とロシア外相が直接対話 ウクライナ侵攻後初

画像提供, Getty Images
アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官とロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は2日、主要20カ国・地域(G20)外相会合が開催されていたインドの首都デリーで、短時間接触した。ブリンケン氏はウクライナに対する「侵略戦争を終わらせる」ようラヴロフ氏に求めたという。
両氏が対面で言葉を交わしたのは、ロシアが侵攻を開始してから初めて。
米国務省の高官によると、2人の会話は10分にも満たなかったという。一方、ロシア外務省は2人は「移動中に」話をしたとし、このやり取りを軽視している。
ブリンケン氏は、「私は(ラヴロフ)外相に対し、私やほかの多くの人々が先週の国連で主張したこと、つまり、この侵略戦争を終わらせ、公正かつ持続的な和平を生み出すことのできる意味のある外交に従事するよう伝えた」と、接触後のブリーフィングで語った。
また、最近ロシア政府が「新戦略兵器削減条約(新START)」の履行を停止すると発表したのは「無責任」だとし、新STARTへの再参加をロシアに促したと述べた。
ブリンケン氏は、ロシアでスパイ罪で服役中の元米海兵隊員ポール・ウィラン氏についても言及したという。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、両氏が言葉を交わしたことを認めたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
ブリンケン氏とラヴロフ氏は2022年1月のスイス・ジュネーヴでの会談を最後に、対面での会談は行っていなかった。
<関連記事>

共同声明まとまらず
ラヴロフ氏は先に、ロシアのウクライナ侵攻を非難するよう中立国に影響を与えようとする西側諸国を非難していた。
「西側諸国はすべての人に、すべてのことを押し付けようとする試みを続けている」
G20開催中には、西側諸国がウクライナ政府に戦争を継続するようけしかけていると非難した。
ブリンケン氏はこの間、ウクライナへの支援を呼びかけるため、各国のトップ外交官と会談していたと報じられている。
G20外相会合は、共同声明を出さずに2日に閉幕した。これは、戦争をめぐる相違がこの1年で硬化したことを示している。
ブリンケン氏は2日、スイス・ジュネーヴで行われた国連人権理事会の会合にビデオリンクを通じて出席し、ロシアへの非難を繰り返した。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領については、「関与する気がゼロであることを示している」と指摘した。







