国連総会、ロシア軍の即時撤退など求める決議採択 ウクライナ侵攻1年

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国連総会は23日、ロシアのウクライナ侵攻開始から丸1年となるのに合わせて開催された緊急特別会合で、侵攻を非難する決議案を圧倒的多数で採択した。141カ国が賛成し、ロシアを含む7カ国が反対、中国やインドなど32カ国が棄権した。
決議案は、ウクライナからのロシア軍の撤退や戦闘の停止、可能な限り早期に平和を実現することなどを求めるもの。
また、ウクライナの主権と領土保全への支持を再確認すると共に、占領地域はロシアの一部だとするロシア側の主張を退けている。ロシアは昨年9月、ウクライナの東部ルハンスク、ドネツク、南部ザポリッジャ、ヘルソンの4州を一方的に併合すると宣言した。
国連はまた、「ロシア連邦に対し、国際的に認められたウクライナ国境内の領土から、直ちに、完全かつ無条件にすべての軍を撤退させること」と、敵対行為を停止することを要求した。
この措置に法的拘束力はないが、政治的な重みがある。
決議は大多数の国の支持を得て採択されたが、棄権した国も目立った。
棄権した32カ国には中国、インド、イラン、南アフリカが含まれる。
一方、反対票を投じたのはロシアやベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、マリ、ニカラグア、シリアの7カ国。
ウクライナのドミトロ・クレバ外相は、採択について、「ロシアが違法な侵略をやめなければならないことが明確に示された。ウクライナの領土保全は回復されなければならない」と述べた。
「ロシアが全面的な侵略を開始してから1年となるが、ウクライナに対する国際的サポートはいまも強力なままだ」と、クレバ氏はツイートした。
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OSCE会合、ロシア代表演説で各国退席
他方、オーストリア・ウィーンでこの日開催された欧州安保協力機構(OSCE)の会合では、ロシア代表の演説が始まると多くの国が退席した。
OSCEへのロシア代表団の参加をめぐっては、渡航に必要なビザを発給することが決まったことに怒りの声が上がっていた。
ウクライナとリトアニアは、ロシアが欧州連合(EU)の制裁下にあるにもかかわらず、オーストリアがロシア高官の招待を決めたことを理由に、会合自体をボイコットした。
オーストリア政府はOSCEの本部が同国に設置されているため、国際法上そうせざるを得なかったとした。
ラトヴィアの国会議員リハルズ・コルス氏は、ロシアの存在を「誰もが認識しているのに、触れないようにしている」、ロシアの参加が認められたことは「恥ずべきこと」だと述べた。
OSCEの会合では、多くの国の代表がロシアの演説の最中に退席した。

ロシア代表団のウラジーミル・ドゥジャバロフ氏は、侵攻はウクライナ政府を率いる民族主義者やナチスとの戦いだとするロシア側の従来の主張を繰り返し、退席した各国代表をあざけった。
OSCEは1975年、東西に分断された欧州諸国の関係を改善するために設置された。現在のメンバーにはNATO加盟国やロシアの同盟国も含まれる。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は昨年2月24日に最大20万人の兵士をウクライナに送り込み、第2次世界大戦以降の欧州で最大規模の侵略戦争を開始した。
この侵攻で、これまでに少なくとも7199人の民間人が死亡し、数千人が負傷したと、国連は推計している。実際の数はこれよりはるかに多いとされる。











