ロヒンギャ難民が多数乗った船、インドネシアに漂着 1カ月漂流か

画像提供, Reuters
ミャンマー(ビルマ)で迫害されている少数民族ロヒンギャの難民57人が25日、エンジンの壊れた木製の小型船に乗って、インドネシア西部に漂着した。現地当局が発表した。
当局などによると、漂着したのは全て男性。男性たちは約1カ月間海上で過ごしたとされ、空腹で弱っているという。少なくとも3人が病院に運ばれた。
数週間前には、少なくとも150人のロヒンギャ難民が乗った船が、ミャンマーの沖合で漂流していた。今回の男性たちがその一部なのかは不明。
現地警察のウィナーディ広報官がAFP通信に話したところでは、57人が乗った木製小型船は25日朝、インドネシア・アチェ州に流れ着いた。
同報道官は、「小型船のエンジンは壊れており、風に流されてアチェ・ベサール(地区)のラドン村の海岸にたどり着いた」と説明。
「彼らは1カ月間、海を漂っていたと話した」と述べた。
現地の移民当局者は、難民は一時的に政府施設に収容される見通しだと、AFP通信に話した。
アチェに流れ着いたのは58人だとするメディアもある。
この人々がどこから来たのかは、まだ判明していない。

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国連は先週、東南アジア・アンダマン海の周辺諸国に対し、少なくとも150人のロヒンギャ難民が乗った小型漁船を支援するよう求めた。この漁船は、バングラデシュを出航後、2週間にわたって動力なしで漂流していた。
衛星電話で連絡がついた船内の人々は当時、子どもを含む多くの乗客がすでに死んでいると話した。食料や水も尽きていると述べた。
国連は25日、この漁船が沈没した恐れがあるとして、懸念を表明した。
ロヒンギャの国外に逃れる動き
ミャンマーでは2017年、多くのロヒンギャのムスリム(イスラム教徒)が、同国軍による集団虐殺から逃れるために隣国バングラデシュに逃げた。
バングラデシュ南部の難民キャンプは過密状態となっており、ここ数カ月は脱出の動きがみられる。モンスーンが過ぎ去ったこの時期に、リスクの高い海路を選ぶ人々が出ている。
そうした人たちは、難民キャンプの環境悪化を受け、数が増えている。一方、昨年のミャンマーでの軍事クーデター以降、同国にとどまっているロヒンギャにも、国外脱出を試みる人が増えている。
ここ2カ月では、少なくとも5隻の小型船が出航したことが確認されている。








