イラン裁判所、抗議参加者400人に最長10年の禁錮刑

画像提供, Reuters
イランの首都テヘランの裁判所は13日、反政府デモに参加して逮捕された400人に対し、最長で禁錮10年の実刑判決を言い渡した。
司法当局が運営するミザン通信によると、テヘランの裁判所は「暴徒」160人に5~10年、80人に2~5年、残る160人に2年以下の禁錮刑を言い渡したと、検察が明らかにした。
アリ・アルカシメフル検察官は、別に70人が罰金を科されたとしたが、詳しくは説明しなかった。
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イランでは9月、髪の毛を覆うヒジャブを「不適切に」着用していたとして、マサ・アミニさん(22)が道徳警察に逮捕され、その後死亡した。この事件をきっかけに、各地で激しい反政府デモが続いている。
当局は、抗議者は外国勢力の支援を受けた「暴徒」だとして、殺傷能力のある武器などで対応している。
イランの人権活動家通信(HRANA)によると、これまでに子供68人を含む、少なくとも490人のデモ参加者が治安部隊によって殺害されている。治安当局側の死者も62人に上っているという。
また、これまでに1万8200人以上が抗議に関連して拘束され、そのうち3780人の身元が特定されているという。
当局はイラン全土での拘束者数を明らかにしていない。
しかし司法関係者は11月初め、テヘランでのデモに絡んで1024人を起訴したと発表した。「治安部隊員への暴力及び殺害」や「公共施設への放火」を含む「国家転覆」に関わったとしている。

サッカー選手にも死刑判決の可能性
イランは今月に入り、反政府デモに絡み2件の死刑を執行している。
司法当局は8日、モフセン・シェカリ氏(23)を処刑したと発表。12日には北東部マシュハド市でマジドレザ・ラフナヴァルド氏の絞首刑が公開で執行された。
2人とも、抗議デモで準軍事組織バシジのメンバーを死傷させたとして、「神への敵意」の罪で有罪判決を受けていた。
人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルは、裁判はでっちあげだと非難。司法が「恐怖を広げるために個人を絞首台に送り込み、現状に立ち向かうデモ参加者に復讐する弾圧の道具」になっていると指摘した。
また、少なくとも20人に処刑のリスクがあると述べた。
同団体によると、11人がすでに死刑を宣告されている。3人は死刑となる可能性のある裁判にかけられ、すでに宣告されている可能性がある。残る6人も死刑となる可能性のある裁判を受けているか、開始を待っている状態だという。
この6人には、11日に「武装蜂起」をしたとして起訴されたプロサッカー選手アミル・レザ・ナスル・アザダニ氏も含まれている。
ナスル・アザダニ氏は、11月16日にイスファハンで起きたデモで、治安部隊員3人を殺害した疑いがかけられている。
国際プロサッカー選手会(FIFPRO)は12日に声明で、 「女性の権利と基本的な自由のために運動を続けてきた」同選手が、死刑判決を受ける可能性があることに「衝撃を受け、嫌悪を覚えている」と述べた。

抗議デモを支持している著名な元サッカー・イラン代表選手のアリ・カリミ氏はツイッターで、「アミルを処刑しないでくれ」と訴えた。
同じく元イラン代表のヴォリヤー・ガフーリー氏も11月に逮捕されたが、その後、保釈されている。











