【2022年サッカーW杯】 スペイン、PK戦でモロッコに敗退 ファンら「退屈」と監督やチームを酷評

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ワールドカップ(W杯)カタール大会は6日(日本時間7日)、決勝トーナメント1回戦があり、スペインがペナルティーキック(PK)戦の末にモロッコに敗れた。上位候補のスペインだったが、「退屈な」チームとの批判を浴びながら帰国の途につくことになった。
スペインは1次リーグで日本に敗れたものの、2位でグループEを抜けていた。パス回しの技術は世界トップレベルとされ、この日もその評価にたがわない試合運びを見せた。
しかしゴールを奪えず、0-0で延長戦まで終了。PK戦に入ると、スペインは3人連続で失敗し、モロッコが3-0で勝利した。ほぼモロッコのファンで埋まっていたエデュケーション・シティ・スタジアムは、歓喜に包まれた。
モロッコはこれで今大会、負け知らずで初のベスト8入りを果たした。アフリカ勢の準々決勝進出は、カメルーン(1990年)、セネガル(2002年)、ガーナ(2010年)に続いて4チーム目。10日にポルトガルと対決する。
試合は支配したが
スペインはこの試合、圧倒的にボールを支配した。ボール保持率は77%に達し、パスは1019本出して926本を通した(1次リーグの日本戦でもパスは1058本に上っていた)。対するモロッコのパスは304本だった。
我慢強くパスをつないで得点機をつくろうとしたスペインだったが、モロッコが組織的な守備でボールを跳ね返し続けた。スペインのシュートはわずか6本にとどまり、枠を捉えたのはうち1本だけだった。正確なシュートが1本というのは、データが残る1966年以降のスペインのW杯の試合で最少だった。
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運命のPK戦
PK戦でスペインは、1人目のパブロ・サラビアがボールをポストに当てた。続くカルロス・ソレルと3人目のセルヒオ・ブスケツは、ともにモロッコのGKヤシン・ブヌにボールをはじかれた。
先攻のモロッコは、3人目以外が成功させ、4人目のアクラフ・ハミキが大きなプレッシャーがかかる中、ボールをセット。右足でパネンカ(ゴール中央への柔らかいキック)を決め、チームの準々決勝進出を決めた。
スペインのルイス・エンリケ監督は、PKの練習を1000回は重ねてきたと述べていた。試合後のインタビューでは、こう話した。
「私がキッカーを選んだ。ピッチでベストの選手たちだと考えた」
「(もし何かを変えられるなら)ブヌ(モロッコGK)を外し、他のGKを置く。(PKは)私に言わせれば宝くじじゃない。自分自身をコントロールしなければならない」
「私たちは試合を支配したが、ゴールできなかった。それが現実であり真実だ」
スペインはこれで、W杯のPK戦に4回敗れるという新記録をつくった。また、PK戦で1点も入れられなかった2つ目のチームとなった。

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「ボール保持率の大会じゃない」
エンリケ監督は大会中、「サッカーはショーであり、退屈な人々のためのものではない」と語り、自らのチームづくりや戦略は正しいと主張してきた。
しかし、カタールで日本とモロッコに敗れ、彼のアプローチを疑問視する声も出ている。
スペインのメディアは、モロッコにPK戦で敗れたスペイン代表を「ひどい」「破滅的」などと酷評。
BBCにはファンたちから、「スペイン代表はこれがボール保持率のW杯ではないと気づいているのか? 選手に向かって走り、リスクを冒してスペースとチャンスを作らなければならない。あまりにつまらない!」といったコメントが寄せられた。
「30分ほど寝てしまって目が覚めたら、スペインは前と全く同じことをやっていた。もう1回寝ようかと思う」という声も届いた。










