ツイッター社、人員大幅減で保守に懸念 週末のオフィス閉鎖を通告後、エンジニア呼ぶ

画像提供, Reuters
米ツイッターは18日、オフィスを週明けまで一時的に閉鎖すると従業員に伝えた。さらに、多くの社員を一気に失ったことから、ツイッターそのものが近く使えなくなるのではとの懸念が出ている。こうした中、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は19日夜、ツイッター上のアンケート結果を受けて、ドナルド・トランプ前米大統領のアカウント凍結を解除すると発表した。
米起業家マスク氏が10月末に同社の買収を完了して以来、ツイッターでは運用方針が矢継ぎ早に変わり、大手企業が広告を停止したほか、多くの従業員が解雇されたり退職したりと、混乱が続いている。
ツイッター社は18日、オフィスを週明けまで一時的に閉鎖すると従業員に伝えた。BBCが確認した社内メッセージによると、21日にオフィスを再び開くとしている。理由は明らかにしていない。
ただし同日付の米紙ワシントン・ポストなど複数報道によると、マスク氏は同日、「実際にソフトウェアを書く」エンジニアたちをサンフランシスコの本社に集めたという。中には、17日までに退職したエンジニアにも、本社に来るよう指示するメールが届いたという。
マスク氏はその後、「ツイッター本社コードレビューを出るところ」として、ホワイトボードに描かれたシステム関連図や、集まったスタッフの写真などをツイートした。さらに、ツイッター上でアンケートを行った後、トランプ前大統領のアカウント凍結を解除すると発表した。
これに先立ち、16日付のワシントン・ポストによると、マスク氏は同日、「ハードコア」に「長時間働く」と「誓う」か、応じられない場合は3カ月分の解雇手当と引き換えに辞めるか、17日までに回答するよう求めるメールを社員に送った。
これを受けて、多くの社員が退職を選んだとみられており、匿名を希望する元従業員はBBCに、「様子がはっきりすれば、残るのは2000人以下だと思う」と話した。
マスク氏の買収前、同社の社員は約7500人だった。加えて多くの契約社員も雇っていたが、その大半が解雇されたとみられる。
別の元従業員は、自分は長時間働く覚悟だったものの、マスク氏の相次ぐメールに反発して辞任したと話した。
「自分はすでに週60~70時間働いていた。なのに、『ここで働くのは特別なツイープ(ツイッター社内でのスタッフの呼び方)だけであるべきだ』などと、何度も繰り返しメールで社員を脅すような人のためには、働きたくなかった」のだと言う。
従業員の多くは、「#LoveWhereYouWorked(大好きな職場だった)」というハッシュタグと、敬礼の絵文字を使ってツイートし、自分がツイッターを辞めるか辞めたと示している。
こうした混乱が続く一方、マスク氏は18日夜、「そして……またしてもツイッター利用が過去最高を記録したよ(笑)」ツイートした。
ツイッターはBBCの取材に答えていない。
近く使えなくなる懸念
ツイッターのブルース・デイズリー元副社長はBBCに対して、「早ければ21日にも」ツイッターが機能しなくなると、複数のツイッター元エンジニアが主張していると述べた。
「エンジニアが常に保守対応していることが前提で作られた機能が、たくさんある。そのエンジニアたちがいなくなれば、(ツイッターという)商品の持続可能性は確かに脅かされる」
「そのため多くの人が、ツイッター以外での自分の居場所を投稿している次第だ」
ツイッター上では多くの利用者が、「#RIPTwitter(ツイッターよ安らかに眠れ)」、「#ツイッター終了」などのハッシュタグを使って投稿している。ツイッターでの自分の利用履歴データを急ぎダウンロードする人も相次いでいる。
サーバー(インターネット上のサービスを提供する企業側のコンピューター)の適切な保守が維持されなければ、ツイッターそのものがまったく使えなくなる恐れもある。セキュリティー対策が維持されるのかどうかについての懸念もある。
ツイッターが機能しなくなるのではないかという指摘に対して、マスク氏自身は「最も優秀な人たちが残っているので、それほど心配していない」とツイートした。
さらに、墓石の写真にツイッターのロゴをあしらったミーム(ソーシャルメディアで広く拡散する画像など)を投稿した。










