イラン首都の大学で道徳警察に抗議 多くの学生が学内に閉じ込められたと現地報道

画像提供, Getty Images
イランでクルド系女性がスカーフの着け方をめぐり道徳警察に逮捕され死亡した問題で2日、これに抗議する首都テヘランの学生たちが、警察当局と衝突し、大学構内に閉じ込められているという。現地のソーシャルメディアや国営メディアが伝えている。
現地報道によると、シャリフ大学で多くの学生が校内の駐車場に閉じ込められているという。
ソーシャルメディアに投稿された複数の動画には、学生が治安当局から走って逃げている様子が映っている。複数の発砲があった様子もうかがえる。オートバイに乗った治安当局が、撮影者を乗せた車に発砲する姿をとらえた動画も拡散している。
ロンドンを拠点にするペルシャ語放送「イラン・インターナショナル」によると、治安当局は学生寮を襲撃し発砲したという。抗議する学生たちに催涙ガスを使用したという報道もある。
BBCは大学構内での事態について、独自に検証できていない。
2日は多くの新入生にとって新学年の初日だった。衝突の情報が広まると、大勢が大学の正門前に集まったという。
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イランでは9月、テヘランでクルド系のマサ・アミニさん(22)が頭髪を覆うスカーフを適切に着けていなかったとして道徳警察に逮捕され、数日後に亡くなった。これを機に、国内各地でこれに抗議する大規模なデモが相次いでいる。
目撃者によると、アミニさんは9月13日、警察に警棒で頭を殴られ、警察車両に頭を打ち付けられるなどした後、意識不明に陥り、16日に亡くなった。警察は暴行の証拠はなく、アミニさんは心臓発作で死亡したと主張している。
10月に入り、テヘランをはじめ各地の都市で反政府抗議が激化している。ノルウェー拠点の人権団体「イラン・ヒューマン・ライツ」によると、これまでに133人がイラン各地で死亡しているという。
イラン政府は、アミニさんの死亡を機にデモに参加する人たちは、外国の敵対勢力に扇動された者たちだとして、厳しく取り締まる方針を示している。











