ウクライナ・ザポリッジャで車列砲撃、民間人多数死亡 ロシア支配地域に援助運搬中

ジェイムズ・ウォーターハウス(ザポリッジャ)、ヤロスラフ・ルコフ(ロンドン)、BBCニュース

A huge crater at the scene of the attack in Zaporizhzhia, southern Ukraine. Photo: 30 September 2022

画像提供, Reuters

画像説明, ロシア軍支配地域へ援助物資を運ぼうとしていた車列が攻撃され、砲撃で道路に穴が開いた(30日、ウクライナ・ザポリッジャ)

ウクライナ南部ザポリッジャ近郊で30日朝、ロシア軍支配地区へ人道援助物資を運ぼうとしていた車列がロシア軍の砲撃を受け、少なくとも23人が死亡したという。現地当局が明らかにし、BBCが現場を取材した。

ザポリッジャ近郊を通過していた車列のそばに、巨大な穴が陥没している。車両の窓が車内に向けて割れていた。

現場を取材したBBCは、複数の遺体が倒れているのを確認した。服装などの様子から、民間人と思われる。路上には荷物や上着が散乱していた。

車列は、人道援助物資を運ぶほか、自分たちの親族の脱出を助けるためロシア軍支配地区へ移動しようと準備しているところだった。

ザポリッジャ州知事のオレクサンドル・スタルク氏はソーシャルメディアで、「敵は州都の近郊でロケット砲攻撃を実施した」と発表。またしてもロシアによる「テロ攻撃」が起きたと非難した。

Scene of the attack in Zaporizhzhia, southern Ukraine. Photo: 30 September 2022
画像説明, 車列が砲撃された現場の様子

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はこの攻撃について、ロシアは「テロ国家」だと非難した。大統領によると、ロシアはザポリッジャに向けてロケット砲16発を発射したという。

ゼレンスキー氏は「命を落としたすべてのウクライナ人」のために、実行者を処罰すると約束した。

一方、ロシア国営メディアによると、ロシアが現地で任命した行政幹部ウラジーミル・ロゴフ氏は、攻撃は「ウクライナ武装勢力」によるものだと述べた。

砲撃現場にいたものの助かった1人はBBCに、自分の上司がこの攻撃で死亡したと話した。

「彼女には子供が2人いる。攻撃があった時、私はカフェを出てトイレに行っていた。走って戻って、彼女を探そうとした。カフェは破壊されて、まわりに大勢が倒れていた。とても恐ろしかった」と、ウィクトリア・ヨシペンコさんは話した。

Survivor Viktoriia Yosypenko
画像説明, 現場を目撃したウィクトリア・ヨシペンコさん

現場でBBCは、砲撃で陥没した穴の近くで、スーツケースの上に座りこんでいたカテリナ・ホロボロドさんにも話を聞いた。

呆然(ぼうぜん)とした様子のホロボロドさんは、「私たちはヘルソンへ向かう車列に加わろうと、列に並んでいた。列の何番目か確認しようとして車から降りると、最初のロケット砲が直撃した。ワゴン車のすぐ後ろに」と話した。

「私たちはすぐに地面に伏せた。すると列の真ん中に2発目が落ちた。ガラスがあちこに飛び散って、大勢が悲鳴を上げて走っていた。あまりよく覚えていない」

「とても怖かった。立ち上がって、何が起きたのか確認してけがした人を助けようとした。けがをした若い男性を助けようとしていた時に、3発目の爆発があった」

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