米議会襲撃、暴行罪で有罪の男に禁錮10年 最長の量刑判断

画像提供, US Justice Department
米ニューヨークの連邦陪審は1日、昨年1月の米連邦議会襲撃事件で、警察官らに暴行を加えた罪などで有罪となったニューヨーク市警の元警察官に対し、禁錮10年を言い渡した。
トーマス・ウェブスター被告(56)は5月に、警察に対する暴行や、暴力・治安紊乱(びんらん)行為など複数の罪で有罪判決を受けていた。
議会襲撃事件をめぐっては、これまでに850人以上が起訴されている。ウェブスター被告はその中で最長の刑期を言い渡された。
ウェブスター被告は当時、金属製の旗竿(さお)を警官に振りかざしたほか、別の警官を地面に押し倒し、首を締め付ける「チョークホールド」を行った。被告は自己防衛だったとしたが、ニューヨークの連邦陪審はこの主張を退けた。
米海兵隊の退役軍人でもあるウェブスター被告は量刑言い渡し前の陳述書で、2020年米大統領選挙が「盗まれた」とするドナルド・トランプ前大統領の主張については認めず、トランプ氏の「卑劣な嘘」が被告の行為を誘発したと説明する友人の書簡を提示した。
陪審員は、ウェブスター被告には「先陣を切って」警察の警戒線を攻撃し、民主主義を「貶めた」責任があるとする検察側の主張を認めた。
「ウェブスター被告は自身の経歴や訓練の経験があるにも関わらず、状況を緩和しようとしたり、議事堂の敷地から離れようとしなかった」
「ウェブスター被告は8分間、密集した群衆の中を肘で押し分けて進み、暴徒の先頭に立った」
被告が警察官および海兵隊員として25年間務めたこと、そして反省している様子が見られることが考慮され、禁錮10年のうち最後の36カ月について仮釈放が認められた。
ウェブスター被告の量刑言い渡しに先立ち、米司法当局は極右団体「オース・キーパーズ」の弁護人ケリー・ソレル氏を拘束。議会襲撃に関連して、司法妨害など4つの罪で起訴した。
事件当時、軍事用のボディアーマーを着た「オース・キーパーズ」のメンバーが多数、議事堂に侵入するのが目撃されていた。同グループの複数のメンバーは罪を認めている。
ソレル弁護士はかつて、2020年大統領選の結果を覆そうとトランプ氏を応援した弁護士グループにも参加していた。









