ロシア軍占拠のザポリッジャ原発、「安全確保」が必要 米英仏独首脳が電話協議

Ukrainian Emergency Ministry rescuers attend an exercise in the city of Zaporizhzhia 17 August 2022

画像提供, Getty Images

画像説明, ザポリッジャ原発があるウクライナ南東部ザポリッジャで災害発生時の対応について確認するウクライナの非常事態庁の救助隊員(17日)

イギリス、フランス、ドイツ、アメリカの4カ国は21日、ウクライナでの紛争で脅威にさらされている原子力施設の安全性を確保する必要性を強調した。

ボリス・ジョンソン英首相、ジョー・バイデン米大統領、エマニュエル・マクロン仏大統領、オラフ・ショルツ独首相はこの日、電話協議を行い、ロシアの侵攻に対抗しているウクライナを支援すると改めて表明した。

また、ウクライナ南東部にある欧州最大のザポリッジャ原子力発電所について、周辺での軍事活動を自制するよう求めた。

ザポリッジャ原発をめぐっては、ロシア政府とウクライナ政府の双方が、相手が砲撃していると非難し合っており、大惨事が起きることへの不安が高まっている。ロシアは3月初めから同原発を占拠している。

4首脳はロシアのウラジーミル・プーチン大統領が19日に、ザポリッジャ原発への国際原子力機関(IAEA)の視察を将来的に受け入れることで合意したことを歓迎した。

電話協議では「ロシアの侵略行為に対抗するウクライナの防衛のための支援を継続することで合意した」という。

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旧ソ連からの独立記念日を前に警戒

こうした中、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、旧ソ連からの独立を宣言した記念日を24日に迎えるのを前に、ウクライナ国民に警戒を呼びかけた。

「ロシアはとりわけ醜悪で、とりわけ残酷なことを試みるかもしれない」

さらに「敵の主な目的の1つは、我々に屈辱を与えることだ」と付け加え、「我々は全ての挑発に抵抗できるほど強くなければならない」とした。

旧ソ連からの独立記念日の24日は、ロシアがウクライナに侵攻してから半年の節目の日でもある。

原発近くの町やクリミア半島で攻撃相次ぐ

ウクライナは21日、ザポリッジャ原発近くの町ニコポリが、さらなるミサイル攻撃を受けたと発表した。

20日には、ロシアに一方的に併合されたウクライナ南部クリミア半島のセヴァストポリで、ロシアの黒海艦隊を狙った新たなドローン攻撃があった。ロシア当局はウクライナのドローンを撃墜したと発表した。

動画説明, クリミア・セヴァストポリにある黒海艦隊の司令部付近から煙が上がった様子の動画

クリミア半島ではここ数日、複数のドローン攻撃が報告されている。18日にはセヴァストポリ近郊のロシア空軍基地で、19日には港湾地区で、それぞれドローンによる空爆が数回報告されている。

10日にはクリミア半島のサキ空軍基地でロシア軍のジェット機9機が破壊された

ウクライナは2014年にロシアに一方的に併合されたクリミア半島を奪還するとしている。ただ、こうした最近の攻撃への関与については否定も肯定もしていない。

ドゥーギン氏は当初、同じ車に同乗する予定だったが、直前に別の車に乗ることにしたとロシアメディアは報じている。「プーチンの脳」とも呼ばれるドゥーギン氏を対象にした攻撃だった可能性が、指摘されている。