武装した男、米FBI支局に「侵入」試み射殺される オハイオ州シンシナティ

画像提供, CBS
米オハイオ州シンシナティで11日、武装した男が連邦捜査局(FBI)の支局に「侵入」しようとした後、警察に射殺された。捜査当局が明らかにした。
現地警察によると、武装して防弾チョッキなどを身に着けた男が、FBIの支局に押し入ろうとした後、現場から逃走。畑に囲まれた場所で数時間にわたり警察に向かって発砲を続けた後、警察に射殺されたという。
警察は男の身元を公表せず、動機についても明らかにしていない。
複数の米メディアは、男はリッキー・シファー容疑者(42)だと報道。捜査筋の話として、容疑者が極右団体と関係があったか調べているとされる。容疑者は昨年1月6日の連邦議会襲撃の際に、現場にいた可能性があるとされている。ただし、襲撃事件については訴追されていない。
アメリカでは現在、FBIがフロリダ州パームビーチにあるドナルド・トランプ前大統領の自宅を家宅捜索したことを受けて、トランプ氏や共和党、トランプ氏の支持者たちがFBIや司法省、捜索を許可した連邦地裁判事などを激しく非難している。身体に危害を加えるという脅迫も増えている。
2017年にトランプ氏に指名され就任したクリストファー・レイFBI長官は、「FBIの誠実な活動に対する根拠のない攻撃は、法の支配の尊重をむしばみ、他人を守るために実に多くのことを犠牲にする捜査員たちにひどく害をなすことだ」と声明を出した。
「FBIを含む司法担当者への暴力や脅迫は危険で、すべてのアメリカ人が懸念すべきことだ」と、レイ長官は述べた。
くぎ打ち機と半自動小銃
オハイオ州高速警察によると、男は午前9時15分(日本時間11日午後10時15分)ごろ、FBIのシンシナティ支局の来訪者身元確認エリアから侵入しようとして失敗し、逃走した。約20分後に高速警察の警官に発見され、追跡された。
車を止めた容疑者は警察に発砲し、トウモロコシ畑に逃げ込んだ。数時間にわたり警官隊と対峙(たいじ)したのち、午後3時ごろに警官に撃たれて死亡したと、警察は説明した。警察側の負傷はないという。
米NBCニュースによると、男はFBI支局に向かってくぎ打ち機を発射したほか、半自動小銃を所持していた。
トランプ氏支持のアカウント
BBCの偽情報取材を担当するシャヤン・サルダリザデ記者によると、ソーシャルメディアには、報道されている容疑者の名前のアカウントが2つある。ツイッターでのほとんどの書き込みは2020年大統領選に関するもので、トランプ氏が勝ったにもかかわらず「盗まれた」という主張を重ねていた。
それに加えてアカウントは、民主党やFBIや最高裁への暴力を呼びかけていた。
連邦議会襲撃事件については、「自分はそこにいた」というツイートがあった。
トランプ氏が持つソーシャルメディア「トルース・ソーシャル」でも同じ名前のアカウントがあり、そこでは11日に「戦闘に備えろ」という投稿があった。「自分は戦争を提案する」とも書かれていた。
FBIのシンシナティ支局での事件後に書かれた様子の投稿も1つあった。










