安倍元首相の葬儀、最後のお別れに市民も集う

画像提供, Reuters
8日に暗殺された安倍晋三元首相(67)の葬儀が12日、東京の増上寺で営まれた。近しい人のみによる家族葬の形式だったが、多くの国民が最後のお別れにと会場周辺に集まった。
葬儀の後、安倍氏のひつぎを乗せた車は、自民党本部、首相官邸、国会議事堂などの前を通過し、品川区の桐ケ谷斎場に到着した。首相官邸では、岸田文雄首相らが車を見送った。
車が通過した沿道では、頭を下げて祈る人や、涙を流す人、「安倍さん、ありがとう」、「さようなら」などと大きな声をかける人などがいた。

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多くの人はBBCに、安倍氏が安全・安心の感覚をもたらしたと話した。ある女性は、新型コロナウイルスの流行初期に、安倍氏が首相として危機に効果的に対応していたように感じたと振り返った。
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都内各地では、弔意を示す半旗が掲げられた。
11日に行われた通夜には、数百人の政府高官が参列。多くの一般国民らも献花に訪れた。


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ある女性は、「安倍さんは日本人として誇りに感じられることをくれたと思うので、献花に来た」と話した。
安倍氏は戦後の日本で最も長く首相を務め、多大な影響力をもっていた政治家の1人だった。
安倍氏は8日、参院選の応援演説中に襲撃された。
事件を撮影した映像では、山上容疑者が金属や木材をダクトテープで巻いた手製の銃を構えているのが見て取れる。
安倍氏は首に2発の銃弾を撃ち込まれ、心臓に損傷を負った。病院到着時には心肺停止状態だったという。
警察はなお、山上容疑者の犯行動機や、単独犯かどうかなどを捜査している。
警察によると、安倍氏を銃撃した山上徹也容疑者(41)は、特定の宗教団体名を挙げ、母親がそこに入信し多額の金銭を納めたことで家庭が破壊したことや、その団体に安倍首相が関係していると思っていたことなどを、犯行動機として供述しているとされる。
11日には事件をめぐり、宗教法人「世界平和統一家庭連合」(旧・世界基督教統一神霊協会=統一教会)が東京都内で記者会見を開いた。複数の国内報道によると、会見でこの宗教団体の幹部は、山上容疑者の母親が会員だと認めた。
国内外に衝撃
この事件は、銃犯罪や政治にまつわる暴力事件が極めてまれな日本に大きな衝撃を与えた。銃による年間死亡件数は平均して、10件未満だ。
日本で銃を手に入れるのは、非常に困難だ。犯罪歴があってはならないし、講習の受講は必須で、精神科医の診断書の提出が求められる。
事件を非難する声は、外国政府の関係者からも相次いだ。イギリスのボリス・ジョンソン首相はツイッターで、「とんでもなく悲しい知らせだ」と書いた。
アメリカのジョー・バイデン大統領は岸田首相に電話をかけ、「衝撃を受けて、激怒して、深く悲しんでいる」と伝え、安倍氏暗殺は「日本にとっての悲劇だ」と語った。










