イタリア、干ばつで北部に非常事態宣言

Damaged soy plants in Porto Tolle, northern Italy. Photo: June 2022

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画像説明, イタリア北部ではこの大豆のように多くの農作物が大打撃を受けている(6月)

イタリアが、過去70年間で最悪の干ばつに見舞われている。政府は4日、ポー川流域の北部5州について、非常事態を宣言した。

北イタリアの水不足は、冬から春にかけての異常な暑さと、少雨によって悪化したとされる。

イタリア政府は、「今回の非常事態は、特別な手段や権限で現在の状況に対応することが目的だ」と説明した。

エミリア・ロマーニャ、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア、ロンバルディア、ピエモンテ、ヴェネトの5州には、水不足に対処するための緊急資金として、3650万ユーロ(約52億円)が支給される。

政府は、状況が改善されない場合、さらなる措置を講じる可能性があるとしている。

いくつかの自治体ではすでに、水を配給制にすると発表している。

農業組合コルディレッティによると、干ばつによって、イタリアの農作物の3割以上が脅かされている。

The dry bed of the Sangone River, Po River's left tributary. Photo: June 2022

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画像説明, ポー川の支流では干上がっている場所もある(6月)

ポー川はイタリアで最も長い川で、東に向かって650キロ以上流れている。

流域のポー渓谷の農家は、塩分を含んだ海水が川に流入し、農作物に壊滅的な被害を及ぼしていると話している。

イタリア北部では先週末、アルプス山脈の氷河が崩壊し、雪崩が発生。少なくとも7人が死亡した。

マリオ・ドラギ首相は、これは「間違いなく」地球温暖化と関係があると述べた。

動画説明, イタリアのアルプス山脈で氷河が崩壊