在米サウジ大使館前の通り、殺害されたカショジ記者にちなんで改名

Activists give v-signs in front of the street sign for Jamal Khashoggi Way in Washington DC (15/06/22)

画像提供, Reuters

画像説明, 改名された通りの標識の前では、人権活動家らがVサインを見せた(15日)

アメリカの首都ワシントンにあるサウジアラビア大使館前の通りの名が、同国出身の記者ジャマル・カショジ氏にちなんで変更された。同氏は4年前、サウジの工作員によって殺害され、世界に衝撃が広がった。

ワシントンの特別区政府は、サウジ政権に批判的だったカショジ氏の記憶を「覆い隠すことができない」ように、「ジャマル・カショジ・ウェイ」に改名したと明らかにした。

米情報機関は、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が殺害を承認したと結論づけた。皇太子はこれを否定している。

ムハンマド皇太子は来月、ジョー・バイデン米大統領と初めて会談する予定。

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ニュー・ハンプシャー・アヴェニュー沿いのサウジ大使館の前で15日に開かれた道路標識の披露イベントには、人権活動家や連邦議会と地元議会の議員らが集まった。

「あのドアの向こうに隠れている人たちに、毎日、毎時、毎分、ここがジャマル・カショジ・ウェイであることを思い出させよう」と、「Democracy for the Arab World Now」(今アラブ世界に民主主義を、DAWN)のサラ・リア・ウィットソン事務局長は述べた。

ロイター通信は、通りの表示が披露された際の動画をツイッターに投稿した。

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DAWNは、カショジ氏が設立した人権団体。サウジ出身で米在住の反体制派ジャーナリストだった同氏は、米紙ワシントン・ポストのコラムニストでもあった。

カショジ氏は2018年、トルコ・イスタンブールのサウジ領事館内におびき出され、同国の工作員によって殺害された

米情報機関による報告書は、サウジアラビアの事実上の支配者であるムハンマド皇太子に責任があると結論付けた。皇太子は、いかなる役割も果たしていないと主張。サウジ検察は、「ならず者」の工作員による犯行だとした

この事件は大きな批判を呼び、ムハンマド皇太子は国際社会から冷遇されることになった。

バイデン氏とムハンマド皇太子が会談へ

バイデン氏は、大統領選の民主党の指名争いをしていた2019年、カショジ氏の殺害について、「(サウジアラビアに)代償を払わせ、実際、現実どおりに、のけものにする」と宣言していた。

しかし、ホワイトハウスは14日、バイデン氏が7月に中東歴訪でサウジアラビアを訪れる際に、ムハンマド皇太子と直接会談を行うと発表した。

バイデン政権の高官は、人権問題が議題となると述べた。しかし、活動家らはこの会談について、保守的なサウジが改善されるという保証なしに、ムハンマド皇太子を国際舞台に復帰することになりかねないと警告している。

ワシントンの大使館前の通りが反体制的な人物の名にちなんで改名されたのは、今回が初めてではない。

特別区の議会は2018年、ロシアの大使館群の前にある通りを、2015年にモスクワ・クレムリン宮殿の外で銃で撃たれて殺害されたボリス・ネムツォフ氏にちなんで改名している。