北朝鮮の核実験、「いつでも」行う可能性ある=米高官

A man walks past a television screen showing a news broadcast with file footage of a North Korean missile test, at a railway station in Seoul on January 17, 2022, after North Korea fired an unidentified projectile eastward in the country's fourth suspected weapons test this month according to the South's military.

画像提供, Getty Images

画像説明, 今年1月の北朝鮮のミサイル発射実験の映像

アメリカのソン・キム北朝鮮担当特別代表は7日、北朝鮮が7回目の核実験を「いつでも」行う可能性があると警告した。

また、ウェンディー・シャーマン米国務副長官は同日、記者団に対し、いかなる核実験も「迅速かつ強力な対抗措置」を受けると述べた。

北朝鮮は5日に、これまでで最多となる短距離弾道ミサイル8発を発射する実験を行ったばかり。一方、核実験は5年前を最後に行っていない。

朝鮮半島ではこのところ、緊張が高まっている。

インドネシア・ジャカルタからの電話による記者会見で、キム特別代表は、北朝鮮が今年に入って前例のない頻度でミサイル実験を行っていると指摘。過去最多の2019年は通年で25回だったのに対し、今年は「まだ6月にもかかわらず」、すでに31回だと述べた。

キム氏はさらに、北朝鮮当局者のレトリックは、戦術核や小型核兵器も使用する意思があることを示すものだったと付け加えた。

米メディアのブルームバーグによると、次の実験はいつ頃になる見通しかという質問に、キム氏は「いつでも」と答え、早ければ今週中との見方を示した。

一方、ソウルで韓国と日本の当局者と会談したシャーマン国務副長官は、北朝鮮によるいかなる核実験も「国連安全保障理事会決議に完全に違反することになる」と述べた。

「韓国やアメリカ、日本だけでなく、全世界がこの事態に強く明確な形で対応してくれると信じている」

北朝鮮は、アメリカの見方に対して反応していない。

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5日の北朝鮮のミサイル発射に対し、韓国軍とアメリカ軍は翌6日、地対地ミサイル8発を発射して対抗している。こうした中でキム氏は、北朝鮮と「前提条件なしに」外交的に関わることに引き続き尽力すると述べた。

さらに、このメッセージは「私的なルートで」伝えられていると述べた。また、北朝鮮の新型コロナウイルスのアウトブレイクをめぐっても、アメリカが北朝鮮に対し、人道的協力と支援を申し出たことを明らかにした。人口約2500万人の北朝鮮では、ワクチン接種が進んでおらず、新型ウイルスの蔓延(まんえん)に苦慮している。

キム氏は、「しかし今日に至るまで、北朝鮮側から返答はなく、我々と関与することに興味を示す気配もないままだ」と述べた。