北朝鮮、弾道ミサイル発射 バイデン米大統領の日韓歴訪直後

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韓国軍合同参謀本部(JCS)は25日、北朝鮮が同日午前6時から6時42分ごろにかけて、平壌郊外の順安付近から日本海に向けて計3発の弾道ミサイルを発射したと発表した。ジョー・バイデン米大統領が前日に日韓訪問を終えて帰国の途に就いたタイミングでの発射となった。
韓国はこの日のミサイル発射をめぐり、国家安全保障会議を招集。発射実験は「重大な挑発行為」だと非難した。
日本の防衛省は、北朝鮮が少なくとも2発の弾道ミサイルを発射し、これ以外にもミサイルを発射した可能性があると明らかにした。
岸信夫防衛相は、最初に発射されたミサイルは最高高度550キロで約300キロ飛翔したと説明。2発目については、最高高度50キロ、飛行距離は約750キロとした。いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下したとみられるという。
岸防衛相は、「一連の北朝鮮の行動は、地域、そして国際社会の平和と安定を脅かすもの」であり「断じて許されない」と北朝鮮を非難した。
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アメリカと韓国の当局者は先に、北朝鮮が新たな兵器実験を行う準備を終え、バイデン米大統領のアジア歴訪に合わせて実施する可能性があると警告していた。
バイデン氏は20日から24日にかけて韓国と日本を訪問。北朝鮮に対する抑止力を強化すると約束した。
先週末にかけて韓国・ソウルを訪問した際には、激化する北朝鮮の兵器実験に対する抑止力として必要であれば、韓国にアメリカの兵器を配備し、北朝鮮との緊張緩和のために近年縮小していた軍事訓練を強化することで、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と合意した。
22日には、ソウル近郊の在韓米軍基地にある韓国空軍司令部を視察し、アメリカは「北朝鮮のあらゆる行動への備えができている」と述べた。
コロナ「緊急事態」の最中に
北朝鮮は今年に入り、弾道ミサイルを相次いで発射している。
今回のミサイル実験は、新型コロナウイルスへの感染が疑われる発熱患者が相次いで確認され、北朝鮮がその封じ込めに苦慮する中で実施された。
同国では人口約2500万人の大部分がワクチン未接種で、感染の影響を特に受けやすい状況とされる。
4月下旬以降、数百万人に「発熱」症状が確認され、68人以上が死亡している。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記が国内での感染拡大を「深刻な国家の緊急事態」だと述べたと報じられた今月12日にも、複数の弾道ミサイルが発射された。
韓国は北朝鮮側に人道支援の提供を申し出ているが、今のところ北朝鮮政府からの反応はないとしている。







