米最高裁で初の黒人女性判事が誕生へ ジャクソン氏を上院が承認

画像提供, Getty Images
米上院は7日、ジョー・バイデン大統領が黒人女性として初の連邦最高裁判事に指名したケタンジ・ブラウン・ジャクソン連邦控訴裁判判事(51)の人事案を賛成多数で承認した。アメリカ建国から233年で初めて黒人女性の最高裁判事が誕生する。
採決では野党・共和党からも3人が賛成し、賛成53、反対47でジャクソン氏の人事案が承認された。
採決は、黒人女性として初めて米副大統領に就任したカマラ・ハリス氏が上院議長として取り仕切った。
バイデン氏は大統領選の予備選を争っていた2年前の時点で、黒人女性を最高裁判事に指名すると公約。今回これを実現した。
チャック・シューマー上院院内総務(民主党)はアメリカにとって「喜ばしい日」だと述べた。
<関連記事>
ジャクソン氏は、6月に引退するリベラル派のスティーブン・ブライヤー判事の後任となる。ジャクソン氏は1999~2000年にブライヤー氏の裁判官付調査官を務めた。
最高裁判事は終身職で、ジャクソン氏は今後数十年にわたり法廷に立つこととなる。ただ、保守派判事6人、リベラル派判事3人という現在の最高裁の思想的バランスは変わらない。
ジャクソン氏は判決を出すための「方法論」は持ち合わせているが包括的な哲学はないとしている。また、建国者たちが意図した通りに憲法の条文を守ることの重要性については、共和党上院議員たちと意見が一致している。
民主党は承認にあたり、ジャクソン氏の公選弁護人としての経歴をアピールした。ジャクソン氏は1967年に黒人男性として初めて最高裁判事に就任したサーグッド・マーシャル氏以来の、刑事事件の被告側弁護人の経験をもつ最高裁判事となる。
現在、影響力の強い首都ワシントンの連邦控訴裁で判事を務めるジャクソン氏は、ハーヴァード大法科大学院で博士号を取得。ハーヴァード・ロー・レビュー(法学雑誌)の編集長も経験した。
複数の共和党員は、ジャクソン氏が公選弁護人としてキューバ・グアンタナモ米軍基地で収容されているテロの容疑者の弁護に回ったことを問題視した。同氏は犯罪行為に甘いとする非難の声も上がった。
その一方で、時には激しく対立し、ほとんど完全に意見が分かれることもあった6週間の承認プロセスにおいて、ジャクソン氏の法務キャリアが最高裁にもたらすであろう、多様な経験を称賛する声もあった。
賛成票を投じた共和党上院議員3人の1人、リサ・マコウスキー氏(アラスカ州選出)は、ジャクソン氏が過去に携わった「訴訟での経験から、他者の追随を許さないほどの法廷での幅広い経験を最高裁にもたらすだろう」と述べた。
アメリカでは最高裁が国民生活について重要な役割を担っている。物議をかもしている法律や、州政府と連邦政府間の紛争などについて、最終決定を下すことが多い。








