北朝鮮、極超音速ミサイル発射実験に新たに成功と発表 金正恩氏が立ち会う

The Academy of Defence Science of the DPRK test-fired a hypersonic missile in Pyongyang, North Korea, 06 January 2022.

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画像説明, 北朝鮮は今月に入って2度目の極超音速ミサイルの発射実験を行った。写真は5日の発射実験

北朝鮮国営メディアの朝鮮中央通信(KCNA)は12日、同国が11日に金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の立ち会いのもと、新たに極超音速ミサイルの発射実験を行ったと報じた。

KCNAは、11日に発射されたミサイルが1000キロメートル離れた水域の設定標的に「命中した」と伝えた。

また、「最終試射を通じて、極超音速滑空飛行戦闘部の優れた機動能力がいっそうはっきり実証された」とした。

韓国と日本は11日、日本海に向けてミサイルが発射されたと発表していた。

北朝鮮は2021年9月28日2022年1月5日に極超音速ミサイルの発射実験に成功したと発表しており、今回で3度目となる。

金総書記は新年の演説で、同国の防衛力を強化すると宣言し、1週間で2度の発射実験が行われた。

5日のミサイル発射をめぐっては、アメリカやイギリス、フランスなどが地域を「不安定にする行動」をやめるよう北朝鮮に求めた。

極超音速ミサイルは通常、弾道ミサイルよりも低い高度で、音速の5倍以上の速さ(時速約6200キロ)で飛行する。弾道ミサイルよりも検知することが難しい。

北朝鮮のほか、アメリカや中国などごく一部の国が極超音速ミサイルを開発しようとしている。

Diagram showing arc of ICBM v hypersonic
画像説明, 大陸間弾道ミサイル(ICBM)と極超音速ミサイルの飛行の違い。紫色が発射地点(Launch)から標的(Target)までの極超音速ミサイルの軌道、点線がICBMの軌道。オレンジ色の点がレーダーで検知できる地点

金氏が立ち会う

国営メディアが公開した写真では、関係者とともに実験を見守る金氏の姿が確認できる。報道によると、金氏がミサイル発射に公式に参加したのは2020年3月以来という。

「金氏はおそらくこの間に、ほかの実験にも非公式に参加しているだろうが、今回立ち会った様子や労働新聞の一面記事は重要だといえる」と、北朝鮮を監視するコリア・リスク・グループのチャド・オキャロル最高経営責任者(CEO)はロイター通信に述べた。

「これは、金氏が新たな主要技術の実験と個人的に関連付けられることを懸念していないことを意味している。そして、アメリカにこれをどう見られるかということも気にしていない」

動画説明, なぜ北朝鮮はミサイル実験を繰り返すのか