米ニューヨーク市警、初の女性本部長 次期市長が指名

Nassau County Chief of Detectives Keechant Sewell looks on after being announced the first ever female NYPD Commissioner by incoming New York City Mayor Eric Adams,

画像提供, Reuters

画像説明, キーシャント・スーウェル氏

米ニューヨーク市の警察トップに、初めて女性が就任することになった。176年の同市警の歴史で初めて。次期市長のエリック・アダムズ氏が15日、発表した。

米最大の警察組織であるニューヨーク市警(NYPD)本部長に就任するのは、キーシャント・スーウェル氏(49)。同市に隣接するロングアイランドのナッソー警察署に23年間、勤務してきた。昨年9月に刑事課の責任者になった。

本部長就任は来年1月。黒人のNYPD本部長は3人目となる。

アダムズ氏は市長選で、NYPD本部長に女性を指名すると公約していた。それを実行することになる。アダムズ氏は元NYPD警部。

「女性を幹部に登用する」

アダムズ氏はこの日の記者会見で、警察組織において女性は「後方に控えている」ことが多く、「中心的な役割を果たすことは決して認められてこなかった」と説明。

「それが今日、止まる」と述べた。

スーウェル氏はニューヨーク市クイーンズ区出身。ナッソー警察署では、麻薬や重要事件を扱う部署に所属し、人質事件の交渉担当も務めた。

アダムズ氏と共に会見に臨んだスーウェル氏は、「この指名の歴史的意義を受け止めている」と述べ、警察と市民の関係改善に努めたいと抱負を語った。

「ニューヨークにふさわしい市警にするため、これまでと違った視点を取り入れる。アダムズ市長が実行したとおり、女性や有色人を幹部に登用する決断をする」

さらに、本部長として暴力犯罪、中でも銃犯罪の対策に「集中する」と付け加えた。

関係改善につながるか

まもなく退任するビル・デブラジオ市長は、NYPDとの関係がぎくしゃくすることが多かった。2015年の殉職警官の葬儀では、参列した警官らがデブラジオ氏に背中を向けた。

NYPD最大労組トップのパトリック・リンチ氏は、スーウェル氏の本部長への指名を称賛した。

「NYPDの警官たちは限界点を超えている。市警と市を元どおりにするために修復が必要だ」、「その目標達成に向けて彼女と協力していくのを楽しみにしている」。

NYPDの警官は約3万5000人で、女性は約18%となっている。