米オクラホマ州の死刑執行、直前に知事が減刑

画像提供, Oklahoma Department of Corrections
米オクラホマ州で18日、死刑の執行が直前になって停止された。ケヴィン・スティット知事が停止を命じた。
ジュリアス・ジョーンズ死刑囚はこの日午後4時に、同州マカレスターの州刑務所で、薬物注射による死刑が執行される予定だった。
しかし執行の数時間前になって、スティット知事(共和党)はジョーンズ死刑囚を、仮釈放なしの終身刑に減刑すると述べた。
「祈りを込めて検討し、事件に関係するすべての資料を検証した結果」だと、ツイッターで説明した。
ジョーンズ死刑囚は、1999年のカージャック事件で、保険会社役員のポール・ハウエルさんを自宅前の道路で殺害したとして、2002年に殺人罪で死刑判決を受けた。
ただ、本人は無罪だとの主張を続けている。
上訴の権利を使い果たした後の、今年4月に仮釈放委員会に出した書面には、「私はハウエルさんを殺していない」と記述。
「どんな形でも彼の殺害には関わっていない。彼を初めて見たのは、死去を知らせるテレビでだった」
一方、ハウエルさんの親族は、ジョーンズ死刑囚が恩赦を求めることでさらに傷ついていると訴えてきた。
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テレビで注目集める
同死刑囚に対してはここ数年、リアリティーテレビ番組のスター、キム・カーダシアンさんら有名人や、死刑反対の活動家らが支援してきた。
2018年に米テレビABCのドキュメンタリーシリーズ「The Last Defense」が、同死刑囚の事件を取り上げたことが一因だった。
また、ジョーンズ死刑囚が司法制度の根本的な破綻によって死に追いやられているとして、正義がなされるよう訴える嘆願書には600万人以上が署名した。
今年10月には、連邦第10巡回区控訴裁判所の判事3人でなる委員会が死刑囚5人の刑の停止を認めたが、ジョーンズ死刑囚はその1人だった。
オクラホマ州の恩赦・仮釈放委員会も先に、ジョーンズ死刑囚の量刑について、仮釈放の可能性のある終身刑に減刑すべきだと、3対1の多数意見として勧告していた。
死刑執行が予定されていたこの日は、数百人の生徒たちが学校の外に出て、恩赦を求めるデモを繰り広げた。







