中国テニス選手の性被害の訴えを「聴くべき」 WTAが声明

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中国のテニス選手、彭帥さん(35)が前副首相に性的暴行を受けたとソーシャルメディアで告発したことをめぐり、女子テニス協会(WTA)は14日、彭さんの訴えが「検閲されるのではなく、聴き入れられるべきだ」とする声明を出した。
彭さんは中国のソーシャルメディアの微博(ウェイボ)に、張高麗前副首相(75)から性的関係を「強要された」と投稿した。
WTAは声明で、「彭帥に関する出来事を深く憂慮している」と表明。
「彼女の訴えは、完全かつ公平に、透明性をもって、検閲されることなく調査されなければならない」とした。
彭さんは女子ダブルスの元世界ランキング1位。グランドスラム(4大大会)のダブルスで2回優勝している(2013年ウィンブルドン、2014年全仏。ペアの相手はともに台湾の謝淑薇)。
シングルスでも2011年、ランキングを最高14位まで上げた。2014年の全米オープンでは準決勝まで勝ち進んだ。
「勇気と強さをたたえる」
WTAのスティーヴ・サイモン最高経営責任者は声明で、「女性のための組織である私たちは、設立の原則である平等、機会、尊重を重視している」とした。
「彭帥とすべての女性の訴えは、検閲されるのではなく、聴き入れられるべきだ。中国の元指導者の行為に関して、性的暴行があったとする彼女の告発は、最大限の真剣さをもって扱われなくてはならない」
「いかなる社会でも、彼女の訴えにあるような行為は、調査される必要がある。容認されたり、無視されたりしてはならない」
「訴え出た彭帥の素晴らしい勇気と強さをたたえる。世界中の女性たちは、不正義を正すために声を上げる勇気を得ている」
「私たちは、選手たちの健康と安全を断固として最優先している。正義がなされるために声を上げている」
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異例の告発
彭さんは今月初旬に性的暴行を受けたと投稿。その後、中国のインターネットから削除された。
中国の有力政治指導者に対して、このような訴えがなされたのは初めて。
張さんは彭さんの訴えに反応していない。
張さんは2013~2018年に副首相を務め、習近平国家主席に近かった。
彭さんは訴えの中で、自らの主張を証拠で裏付けることはできないだろうとしている。






