ロシア外交官、独ベルリンの大使館横で遺体で発見

The Russian embassy in Berlin

画像提供, Getty Images

画像説明, 在ベルリンのロシア大使館

ロシアの外交官が10月半ばに在ベルリンのロシア大使館の外で遺体となって見つかった事件を、独メディアが今月5日に伝えた。外交官は上層階から転落した様子という。

独誌シュピーゲルは5日によると、ロシア大使館外の歩道で大使館を警備する警察が10月19日、外交官の遺体を発見した。上層階から転落したもようだが、状況は明らかではないという。

ロシア大使館は「悲劇的な事故」だと説明している。死亡した外交官の名前は正式に公表していない。

シュピーゲルの報道によると、ロシア大使館は外交官の検視や司法解剖に応じなかった。

ロシア大使館は声明で、「外交官の遺体を帰国させるための手続きについては(中略)現行慣習に沿って、ドイツの責任ある法執行機関や医療当局と速やかに合意した」と述べた。

外交官の死因について「一部の西側メディアが取り上げている憶測」は、「まったく不正確だ」としている。

ドイツ外務省は、男性外交官の死亡を認めたが、詳細を明らかにしていない。ベルリンの警察はこの件について公式にコメントしていない。

複数報道によると、男性は35歳で、ロシア大使館の二等書記官だったという。

英調査報道ウエブサイト「ベリングキャット」は、公開情報から、死亡したのはロシア連邦保安庁(FSB)第2総局の副局長の息子だったと伝えている。

ベリングキャットは以前、2019年8月にベルリンの公園でジョージア国籍のチェチェン独立派元司令官が頭を撃たれて殺害された事件について、FSB第2総局の関与を伝えていた。

ドイツ政府は2020年6月、ゼリムカン・カンゴシヴィリ元司令官の殺害を命じたのはロシア政府だと非難していた。

ロシアの反体制指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が2020年8月にロシア国内を飛行機で移動中に倒れ重体となったのは、FSB第2総局が神経剤を使用したからだと言われている。ドイツで治療を受けたナワリヌイ氏は帰国後、有罪とされ収監されている