イギリスの1日の新規感染者、5万人超す 3カ月ぶり

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新型コロナウイルスの感染が再拡大するイギリスで21日、1日の感染者数が5万2009人となった。5万人を超えるのは7月17日(5万4674人)以来。
感染を抑えるためさらなる規制を求める声が上がる中、ボリス・ジョンソン英首相は、順番が来たらブースター(追加免疫)接種を受けるよう国民に求め、3回目の接種の対象となった人はすぐに予約を取るべきだとした。
ジョンソン氏はまた、感染者が増加しているものの、英政府は計画どおりに対策を継続しており、1年前に比べて状況ははるかに良くなっているとした。
医師たちはイングランドを対象とした「プランB」の発動を求めている。プランBではマスク着用の義務化や在宅勤務の推奨といったルールが再び適用される。
イギリスでは21日、5万2009人の感染が確認された。また、陽性判定から28日以内に死亡した人は115人だった。
ジョンソン氏は何と
ジョンソン氏は北アイルランドでの演説で、感染者数や死亡者数は「我々が取った措置を考慮すれば(中略)予測の範囲内」だと述べた。
また、イギリスは「ワクチンのおかげで、昨年とは比較にならないほど良好な状態にあり」、現在の計画に自信を持っているとした。
「ブースター接種を受けることが、国民ができる最も重要なことだ」
ジョンソン氏は、ワクチンの「供給不足はなく」、「大量の」ワクチンの用意があるため、12歳から15歳の子供に1回目の接種を受けるよう求めた。
イギリスでは、2回目の接種から少なくとも6カ月後に行われるブースター接種が、これまで推定470万回実施されている。


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プランA
野党・労働党のサー・キア・スターマー党首は、閣僚たちは「新型ウイルスに対する安全の防御壁を(中略)崩壊させている」とし、ブースター接種計画は「停滞している」と述べた。
新型ウイルスワクチン接種について英政府に助言するジェレミー・ブラウン教授は、スターマー氏の批判について、「何が起こっているのかを正確に把握していない」と述べた。
「新型ウイルス感染症COVID-19が重症化して病院に運ばれ、集中治療室に収容されて死亡するのが、ワクチン未接種者であるということが現時点での問題だ」と、BBCラジオ4の番組「PM」で語った。
英政府は今冬の新型ウイルス対策として「プランA」を実施している。プランAでは約3000万人にブースター接種を提供し、12歳から15歳までの健康な子供に1回のワクチン接種を行う。また、屋内での集まりでは換気を行い、人混みでは手洗いやフェイスマスクの着用を奨励している。
感染の再拡大
イギリスでは9日間連続で1日の感染者数が4万人を超えている。
英健康安全保障庁(UKHSA)によると、イングランドでは1つの地域を除くすべての地域で感染率が上昇している。
感染率は10歳から19歳が最も高く、80歳以上が最も低い。
最新データでは、21日時点の入院者数は8142人で、そのうち872人が人工呼吸器を使用している。
英医師会(BMA)のチャアンド・ナグポール会長は、プランBを開始する「時が来た」と「断言」できると述べた。
現在の感染者数は、イングランドでロックダウンが敷かれていた3月と同程度であり、「同様の欧州諸国では聞いたことがない」状況だと、ナグポール会長は述べた。
「命を救い、国民保健サービス(NHS)を守るための行動を(サジド・ジャヴィド保健相が)直ちに起こそうとしないのは非常に気がかりだ」
ジャヴィド保健相は20日、「現時点では」政府はプランBの措置を導入しないと述べた。
一方で、ワクチン接種数が不十分な場合、イングランドで制限措置が必要になるだろうと警告。感染者数がすぐに1日あたり約10万人に増える可能性があるとした。
こうした中、世界保健機関(WHO)は21日、今年5月までに世界の医療従事者8万~18万人が新型ウイルスに感染して死亡した可能性があると発表した。
イギリスのブースター接種対象者
イギリスのブースター接種対象者は次の通り。
- 50歳以上
- 最前線で働く医療・社会福祉従事者
- 住宅型介護施設に入居する高齢者
- COVID-19の重症化リスクが高い基礎疾患を持つ16~49歳
- 弱い立場にある人と同居している成人
ブースター接種は2回目の接種から少なくとも6カ月の間隔をあける必要がある。通常は米ファイザー製または米モデルナ製のワクチンを使用する。











