中国恒大集団、外国債の利払いを再び見送り=報道

Workers walk in front of the Evergrande headquarters in Shenzhen, southeastern China on September 26, 2021.

画像提供, AFP

画像説明, 中国恒大集団の本社ビル

重債務に陥っている中国の不動産大手・中国恒大集団が9月30日、外国投資家向けの債権の利払いを再び見送った模様だ。

中国恒大集団は29日に4750万ドル(約53億円)を支払う予定だったが、ロイター通信やブルームバーグが取材した投資家らは、支払いがなかったと語っている。

投資家との合意により、中国恒大集団が正式に債務不履行(デフォルト)になるには30日間の猶予がある。

この件について、中国恒大集団は正式なコメントを発表していない。かつて中国随一のディベロッパーだった同社は、現在3000億ドル超の債務を抱えている。

一方で、社会不安への懸念から、中国国内での投資商品の利払いを優先しているという。

先週も利払いを見送り

ディベロッパーとしては世界最大の債務を抱える同社の危機に、世界の株式市場が注目している。

中国恒大集団は先週、外国債の利払い8350万ドル相当を見送った。しかし、国内投資家への3590万ドルの利払いの期限も同時に迎えていた。

29日は、同様の外国債の利払い期限だった。ロイター通信によると、中国恒大集団の債権所有者にはこの件について、支払いも連絡もなかったという。

ブルームバーグが取材した債権所有者も、30日朝になっても支払いはなかったと話している。

一方で中国恒大集団はこの日、国内のリテール商品の元本10%の支払いを行った。

銀行株を大量売却

中国恒大集団はこれまでに3000億ドル以上の債券を発行し、中国最大規模の企業に急成長した。

しかし中国政府が、大手ディベロッパーが借入できる金額を制限する法律を導入したのをきっかけに、同社は事業継続のために不動産を割引して提供するようになった。そして現在、債権の利払いが難しい状況となっている。

資金繰りに奔走する中国恒大集団は今週に入り、商業銀行の保有株式15億ドル相当を売却すると発表した。

投資家らは、同社がさらなる混乱を引き起こしながら破綻(はたん)するのか、管財人の管理下で解体するのか、それとも可能性は低いものの、中国政府による救済措置が実施されるのか、事態を注視している。