【東京五輪】 台湾スターら、中国の国家主義者の標的に 台湾選手を応援で

画像提供, Getty Images
東京オリンピックをめぐり、中国の国家主義者たちがオンラインで選手たちを非難する活動が目を引く中、台湾の著名テレビ司会者やポップスターが新たな標的となっている。台湾選手を祝福したのがその理由。
小S(シャオエス)として知られる女性人気タレントの徐熙娣さん(43)は、台湾選手を「国の選手」とオンラインで呼んだ。一方、女性歌手でダンサーの蔡依林は、台湾選手たちの勝利を祝う投稿をしていた。
それらの投稿は、台湾の独立を支持するものと解釈されている。
冗談の投稿が
徐さんは、「私たちの国の選手たち」を自宅に招きたいとインスタグラムに書いた。冗談のつもりだったが、大きな損害を生み出している。
投稿はすでに削除されたが、ユニリーバのヘアケアブランドのクリアや、セックス玩具メーカーのOSUGA、飲料メーカーの寿全斎といった有名ブランドが、徐さんとの契約を打ち切った。
地元メディアによると、徐さんの損失は3200万台湾ドル(約1億3000万円)に上るとみられている。
寿全斎は中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボ)」で、「国の利益が何より大事であり、1つの中国の原則を強く支持する」と表明した。
<関連記事>
怒りのコメントが殺到
徐さんは、東京五輪に絡む他の発言でも攻撃されている。
1日にあったバドミントン女子シングルスの決勝で、台湾の戴資穎が接戦の末に中国の陳雨菲に敗れると、「負けはしたけど、あなたを誇りに思う」とインスタグラムに投稿。
すると、徐さんのインスタグラムとウェイボのページには、中国のユーザーからの怒りのコメントが殺到した。その多くは徐さんを「裏切り者」と呼んだ。
あるウェイボ利用者は、「台湾の独立を支持するなら、二度と金を稼ぎに中国本土に来るな」と書いた。
中国選手を応援していないとして
他方、ポップスターの蔡さんは、ソーシャルメディアで台湾選手を応援する一方で、中国選手を表立って応援していないとして非難を浴びた。
ウェイボには、「もう中国人民元にへつらうようなことはするな、あなたは卑劣だ」とのコメントもあった。
中国と台湾の緊張はここ数年、急に高まっている。
中国軍はここ数カ月、台湾周辺で軍事活動を活発化させており、国際的な懸念を招いている。
中国政府は台湾を分離された領土とみなしており、ゆくゆくは再び自国の一部になると考えている。
だが台湾市民の多くは、正式な独立宣言の有無に関係なく、台湾は実質的に中国とは別の国だと考えている。









