ゴーン被告の逃亡手助けしたアメリカ人親子、実刑判決

東京地方裁判所は、2019年12月に日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告の逃亡を手助けしたとされるアメリカ人の親子に19日、実刑判決を言い渡した。
米陸軍特殊部隊の元隊員で民間セキュリティー専門家のマイケル・テイラー被告には懲役2年、息子のピーター・テイラー被告には同1年8カ月の刑が告げられた。
テイラー親子は音楽演奏家を装い、ゴーン被告が入った楽器機材の箱をプライベートジェットに載せ、関西空港から中東レバノンに逃亡させたとして、犯人隠避の罪に問われていた。2人は130万ドル(約1億4300万円)の報酬を受け取ったとされる。
2人は昨年5月にアメリカで逮捕された。日本への引き渡しを拒否するために数カ月にわたり法廷で争ったが、米最高裁の決定により、今年3月に日本に引き渡された。
7月に始まった裁判で検察側は、マイケル被告に懲役2年10月、ピーター被告に同2年6月を求刑した。
両被告は罪を認めており、逃亡に関わったことを後悔していると話したという。
アメリカの検察当局は、ゴーン被告の逃亡を「近年で最も大胆かつ緻密な逃亡劇のひとつ」だと述べている。
また、ゴーン被告が飛行機を乗り換えたトルコでは、航空会社MNGの幹部と操縦士2人が、逃亡を助けたとして有罪判決を受けている。
一方、レバノンと日本の間には容疑者引き渡し条約が結ばれていないため、ゴーン被告はレバノン滞在が認められている。
<関連記事>
ゴーン被告は2018年11月、金融商品取引法違反の容疑で最初の逮捕をされた。2015年まで5年間の報酬を過少申告した疑いが持たれているが、ゴーン被告はこれを否定している。
その後、いったん保釈されたものの、中東オマーンの知人側に日産の資金を流出させたとして、会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕。2019年4月に東京拘置所から再保釈されるまで、計108日間勾留されていた。
保釈後は都内の自宅で24時間監視状態に置かれていた。ゴーン被告は、自分は日本で「人質」状態だったと述べ、逃げるか死ぬかの選択だったと語っている。
先にBBCが行った単独インタビューでゴーン被告は、どのようにして東京の街を気付かれずにすり抜けたのか、なぜ大きな音楽機材の箱が選ばれたのか、そして故郷レバノンにたどり着いた時の高揚感はどのようなものだったのかを語った。












