豪シドニーのロックダウン、1週間延長 デルタ株が広がる

People walk in Milsons Point, Sydney, Australia

画像提供, Getty Images

画像説明, オーストラリア・シドニーは今年最悪の感染拡大に見舞われている

オーストラリア最大都市シドニーで、新型コロナウイルス対策のロックダウンが1週間延長されることになった。同市があるニューサウスウェールズ州が7日発表した。

ニューサウスウェールズ州政府は、感染力が高いデルタ株(インドで最初に確認)との闘いにおいて、「難しい決断」をしたと説明した。

ニューサウスウェールズ州では6日夜の時点で、前日から28人(地元感染27日、国外感染1人)増えて、今年最多の計347人の感染が確認されている。

同州は先月26日以降、外出禁止などの規制を導入した。しかし、一部の感染者が生活に必要な用件で外出するなどし、クラスターが発生した。

シドニー大都市圏、ウロンゴン、セントラル・コーストの外出禁止は9日に解除の予定だったが、16日までの延長を決めた。学校も来週まで閉鎖される。

ニューサウスウェールズ州政府は、ロックダウンで家庭や企業が「苦痛とストレス」を感じているのを理解しているとした。

ただ、1日あたりの感染者数が増加傾向にあり、ワクチン接種率も低いままだとし、規制を延長する必要があると説明した。

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オーストラリアでワクチン接種を完了したのは、人口の10%に満たない。ファイザー製を中心にワクチンの供給が不足しており、多くの国民は12月まで接種を待つ状況になっている。

ニューサウスウェールズ州のグラディス・ベレジクリアン州首相は7日、「このロックダウンを最後に、大部分の人がワクチン接種を受けるようにしたい」と話した。

「ロックダウンの実施と解除を繰り返すようなことはしたくない」

デルタ株の感染拡大

オーストラリアではこのところ、新型ウイルスのデルタ変異株が広がっている。感染拡大は国内各地でみられるが、とりわけシドニーの規模が大きい。

先週には、隔離施設となっているホテルから流出。シドニー、ブリスベン、ダーウィン、パースの4州都などでロックダウンが実施され、人口の半数近くが影響を受けた。

4州都はその後、感染を抑え込み、ロックダウンは先週のうちに解除された。

オーストラリアは、国外から新型ウイルスが持ち込まれたのを発見すると、ロックダウンと迅速な接触者追跡によって感染拡大を比較的抑えてきた。

新型ウイルスによるこれまでの死者は910人、感染者は3万1000人弱となっている。