ヴァージン創業ブランソン氏、11日にも宇宙旅行へ ベゾス氏に先駆け

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英ヴァージン・グループを率いる実業家サー・リチャード・ブランソンは、自らの企業が開発したロケットを利用し、11日にも宇宙に旅立つと表明した。米アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏も20日に宇宙旅行を予定しているが、それよりわずかに早く、実業家として宇宙飛行を実現させる考えだ。
ブランソン氏が創業した「ヴァージン・ギャラクティック」は、過去20年間の大半の時間を使って、ロケット船「ユニティ」の開発を進めてきた。民間企業として宇宙旅行サービスの提供を目指している。
ブランソン氏は、その最初のフライトに参加する。将来の宇宙旅行には、すでに600人近くが前金を支払っているという。料金は25万ドル(約2800万円)ほどとされる。
ロケット船は高度90キロメートルまで上昇。乗客は数分間、無重力状態を体験し、宇宙から地球の曲線を眺めることができるという。
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ブランソン氏は、「宇宙は私たちみんなのものだと信じている。17年間の研究、技術開発、革新を経て、新たな民間の宇宙産業は人類を宇宙へと導き、世界を永久に変えることになる」と述べた。
「ユニティ」の初宇宙飛行には、ブランソン氏のほか、パイロット2人と「ヴァージン・ギャラクティック」の幹部ら3人が乗り込む。

画像提供, Mars Scientific
アマゾンのベゾス氏も、宇宙旅行の実現には巨額を投じてきた。20日には、自らの宇宙開発企業「ブルー・オリジン」が開発したロケット船「ニュー・シェパード」で、初めて宇宙を旅する予定となっている。
この飛行には、弟のマーク氏、オークションで2800万ドル(約31億円)を支払った謎の人物、著名女性パイロットのウォリー・ファンク氏(82)も参加する。
ファンク氏は1960年代に宇宙飛行士の訓練を受けていた。ベゾス氏らとともに高度100キロメートルに達すれば、宇宙飛行をした最高齢となる。

画像提供, Blue Origin
激しさ増す競争
ブランソン氏の宇宙飛行が、ベゾス氏の初飛行の予定を意識して前倒しされたのは間違いない。
「ユニティ」の当初のスケジュールでは、次のフライトには「ヴァージン・ギャラクティック」の社員4人の搭乗が予定されていた。
宇宙旅行の分野は、競争が激しさを増している。
電気自動車メーカー「テスラ」最高経営責任者のイーロン・マスク氏は、ブランソン氏やベゾス氏の計画よりさらに遠い宇宙を目指している。
マスク氏はすでに、宇宙船「ドラゴン」で宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に届けている。今後、高度数百キロまで飛行し、何日間か宇宙に滞在することを計画している。
ロシアもISSへの民間飛行を繰り返しており、旅行者向けの民間宇宙ステーションの建設も話題となっている。








