タリバン、アフガンで支配地域拡大 米軍など撤退進む中=国連

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アフガニスタンで駐留米軍などが完全撤退に向けて部隊を引き揚げる中、反政府武装勢力タリバンが武力攻勢を強め支配地域を拡大しているとして、国連が22日、警告を発した。
アフガニスタンでは現在、アメリカや北大西洋条約機構(NATO)の駐留部隊が9月11日の完全撤退に向け、引き揚げを進めている。
国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)のデボラ・ライオンズ事務総長特別代表は、この日の国連安全保障理事会でアフガンの現状を報告。5月以降、同国370地区のうち50地区以上をタリバンが制圧したとし、「恐ろしいシナリオだ」と警告した。
また、紛争の増加は「(アフガニスタンとの)距離に関係なく、多くの国にとって不安定な情勢を意味する」と述べた。
米軍の撤退をめぐっては、タリバンの勢力拡大によって撤退計画に変更はないが、「ペースと範囲」の変更もありうると、米国防総省のジョン・カービー報道官が述べている。現地の状況については「動的」なままだとしている。
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州都を狙った動き
ライオンズ氏はこの日の国連安保理で、タリバンがこのところ「武力行動を活発化させた」と報告。
「制圧されたのは州都を囲んでいる地域だ。タリバンが、外国部隊の完全撤退の後に州都の制圧を狙っていることを示唆している」とした。
関係者によると、タリバンは22日、タジキスタンとの主要な国境検問所を押さえた。このところ戦闘が激化している北部クンドゥズ州に位置する検問所だ。
タリバンは、クンドゥズ州を州都を除いて支配していると主張している。アフガンの国防省は、政府軍が同州でいくつかの地域を奪還しており、軍事行動を継続中だと説明した。
クンドゥズ州の州都クンドゥズは、戦略上の重要地点になっている。2015年とその翌年にタリバンが一時的に制圧したが、その後NATO軍の支援を受けた政府軍が奪い返した。

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地元メディアによると、タリバンは大量の武器を奪い、相手部隊を多数殺傷し拘束しているという。タリバン側の被害は明らかになっていない。
アフガンの治安部隊は、奪われた地域を取り戻す大掛かりな攻撃を近く開始するとした。
米軍撤退をめぐる懸念
米軍の撤退に関しては、ジョー・バイデン大統領が、アフガニスタンは再び西側諸国への攻撃基地になることはなくなったとして、妥当だとしている。
一方、国連の幹部は昨年、タリバンの中にイスラム系武装勢力アルカイダが入り込んでいるとして警告を発した。
アフガンのアシュラフ・ガニ大統領は、政府軍が武装勢力を抑え込めるとしている。しかし、米軍などの撤退で、タリバンが支配的立場に戻る可能性があるとする人は多い。
バイデン氏は、アメリカが軍事面以外でアフガンを支援し続けていくと表明している。

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パキスタンのイムラン・カーン首相は、22日付米紙ワシントン・ポストへの寄稿で、アメリカと「アフガニスタンの平和のためのパートナー」になることを望むが、米軍基地の設置は認めないとした。
カーン氏は、パキスタンが隣国アフガニスタンでの戦争に関与したのは間違いだったとし、アフガン国民のために尽くす人たちと協力していくとした。
アフガン指導者らは長年、パキスタンについて、タリバンを支援しているとして非難している。パキスタンの協力は、米軍の撤退計画にとって重要な要素とみられている。
カーン氏は最近、米中央情報局(CIA)がパキスタンに入り、国境をまたいでアルカイダやタリバンを相手に対テロ作戦を展開することは「絶対に認めない」と話した。






