アメリカ、アフガン撤退開始で爆撃機を追加配備 タリバンの攻撃警戒

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アメリカは6日、アフガニスタンからの撤退を開始した米軍や北大西洋条約(NATO)加盟各国の連合軍を守るため、追加の軍事資源を投入したと発表した。
現地の部隊や民間請負業者を保護するため、重爆撃機や戦闘機を配備する方針。
米軍と連合軍は20年近くアフガニスタンに駐留している。
ジョー・バイデン米大統領は今年4月、タリバンによる攻撃継続などを理由に、撤退期限を5月1日から9月11日に延期すると発表した。今年の9月11日は、アメリカのアフガニスタン空爆開始の契機となった米同時多発攻撃から20年の節目にあたる。
アフガニスタンの反政府勢力タリバンとアフガニスタン軍の戦闘が激化する中での軍撤退に、アフガニスタン軍は報復攻撃が起こるかもしれないと警戒を強めている。
タリバンは軍の撤退開始を受け、外国部隊への攻撃を中止するというこれまでの合意は無効になったと警告している。
ドナルド・トランプ前政権下の昨年2月末、アメリカとタリバンは今年5月1日までに米軍が完全撤退する代わりに、タリバンは外国部隊への攻撃をやめ、タリバン支配下にある地域でアルカイダなどの過激派組織の活動を認めないことで、合意していた。
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何が配備されたのか
米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長は、撤退予定の米軍人2500人と民間請負業者1万6000人を保護するため、B-52長距離爆撃機6機とF-18戦闘機12機が配備されたと明らかにした。
そして、タリバンがアフガニスタン政府を標的とした攻撃を1日に80~120回行っている一方で、5月1日の撤退開始以降、米軍や連合軍への攻撃は1度もないと付け加えた。
ロイド・オースティン米国防長官は、「撤退開始から1週間足らずだが、撤退は計画通りに進んでいる」と記者団に述べた。
アフガニスタンの現状は
タリバンとアフガニスタン政府軍の間に和平合意はなく、両者の激しい戦闘が続いている。こうした中、米軍は撤退を開始することとなった。

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4月30日には、東部ロガール州プレアラムでトラックによる自爆攻撃があり、約30人が死亡し110人が負傷した。被害者の多くは生徒だった。
バイデン大統領は、20年近い米軍の活動によって、イスラム聖戦派勢力がアフガニスタンを拠点に欧米攻撃を計画することはもはやできなくなったとして、米軍の撤退は正当だと主張している。
またアフガニスタンのアシュラフ・ガニ大統領も、政府軍だけで十分、反乱勢力を押さえ込めると表明している。
しかし、同様に楽観視している人は少ない。米軍撤退によって、タリバンに支配された暗黒時代に逆戻りするのではと、多くの人は考えている。







