カナダ、12~15歳に米ファイザー製ワクチン承認 新型コロナウイルス

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カナダ政府は5日、米ファイザーの新型コロナウイルスワクチンについて、12~15歳への使用を承認した。この年齢への同ワクチン投与を認めた国は、世界で初めて。
カナダの保健省は、この年齢の子供を対象とした臨床試験第3相のデータを基に認可を決めた。
保健省の顧問は、同省が「このワクチンが若い世代にも安全かつ有効だと確信した」と説明。ファイザーも、ワクチンはこの年齢層に対しても有効だと話した。
カナダはすでに、ファイザー製ワクチンの16歳以上への使用を認めている。
国内で最も感染率の高いアルバータ州は、10日から12歳以上への接種を始めるとしている。
カナダではこれまでに120万人以上が新型ウイルスに感染し、そのうち約2割が19歳以下。
同国のワクチン接種事業は、供給遅延を受けて他国に後れを取っている。アワ・ワールド・イン・データによると、カナダでワクチンを少なくとも1回接種した人は人口の約34%で、アメリカの44%よりも割合が低い。

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カナダ政府はまた、世界保健機関(WHO)などによる国際的な接種事業「COVAX」からワクチンを取り込んだとして批判を受けている。COVAXは富裕国からの基金を使い、低所得国のワクチン購入を支援している。
COVID-19で子供が重症化したり死んだりするリスクは低い。またパンデミックを通して、子供が入院治療を受けるケースも少ない。
今回の承認をめぐり、ファイザーは今後も12~15歳の接種に関する安全性や効果などの情報をカナダ保健省に提供していくという。
ファイザーは3月、未成年に対するワクチンの臨床試験の結果、12~15歳の接種者で100%の有効性と強い免疫反応が確認されたと発表した。
現在、アメリカの食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品庁(EMA)がこの年齢層への接種の可否を審議しており、間もなく決定が出る見込みだ。
ジョー・バイデン米大統領は先週、12~15歳へのワクチン接種事業を早急に開始したいと話している。
各社が子供への治験を開始
ファイザーなど製薬各社は、子供に対する新型ウイルスワクチンの効果について調査を行っている。
未成年がワクチンを接種すれば学校を閉鎖せずにすむほか、市中感染を抑制し、既往症などで感染リスクの高い子どもを守ることにつながる。
米モデルナと米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は現在、12~18歳への治験を行っており、間もなくモデルナの結果が出る見込み。
ファイザーとモデルナはまた、生後6カ月~11歳の治験も進めている。
英アストラゼネカも、イギリスで6~17歳に対するワクチン臨床試験を行うと発表。3月に最初の300人がワクチン接種を受けた。









