米移民施設、子どもが体を寄せ合う写真が浮上 政府は増設表明

画像提供, Reuters
米テキサス州の仮設移民拘束施設で、子どもたちが混雑した内部で身を寄せ合っている写真が22日、浮上した。これを受けジョー・バイデン政権は、施設を増やすと表明した。
問題となった施設は、米・メキシコ国境に近いテキサス州ドナにある、政府運営の大型テント群。計1000人近くが暮らしているとされる。
内部の写真は、ヘンリー・クエラー連邦下院議員(テキサス州、民主党)が公表した。床に敷かれた薄いマットレスの上で、アルミホイルのブランケットを体にかけて寝ている子どもたちの姿が写っている。
施設内の様子を示す写真が表に出たのは、バイデン政権発足後、これが初めて。

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メキシコとの国境周辺では不法移民が急増しており、バイデン氏を非難する声が出ている。
バイデン氏は1月に大統領に就任後、ドナルド・トランプ前大統領が導入した、移民に関する規制の一部を撤廃してきた。
トランプ政権下では、保護者と一緒ではない子どもは国境で追い返したが、バイデン政権下ではそうした子どもも受け付け、アメリカ国内で受け入れ家族を見つけるなどの対応を取っている。
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ホワイトハウスのジェン・サキ大統領報道官は22日、受け入れ施設の拡充を「数日から数週間のうちに」提供できるよう、政府として努力しているとした。
サキ氏はまた、「子どもが医療や教育、法律にもアクセスできる場所になる」と説明した。
過密状態
施設内の写真は、先週末に撮影されたとされる。一部からは、新型コロナウイルス対策の社会的距離が確保されていない可能性があるとの指摘が上がっている。
米疾病対策センター(CDC)は、2メートルの間隔を空けるよう推奨している。
クエラー議員によると、収容者は施設内で8つのグループに透明な仕切りで分けられており、どのグループも過密状態だったという。
活動家たちは、施設内ではせっけんや食料の提供が不十分だと指摘している。

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サキ報道官は、「一連の写真は私たちがずっと言い続けてきたことを、映し出している。国境警備施設は子ども向けには作られていない」、「子どもたちが長期間いる場所ではない」と話した。
ただし、この施設に受け入れないなら子どもたちを「過酷な旅路に」追い返すことになり、「それが正しい選択だとは私たちは考えていない」と述べた。
バイデン政権の発足後、ジャーナリストが拘束施設に入ることは許可されていない。ホワイトハウスは、今後許可するとしている。
子どもたちの弁護士や内部を視察した議員らは、施設の環境を窮屈だと表現している。

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保護者と一緒ではない未成年が米・メキシコ国境にたどり着く人数は、ここ数カ月で急増している。
米政府はメキシコ、グアテマラ両国と協力し、中央アメリカに蔓延(まんえん)する貧困や暴力など、移民問題の根本原因に取り組む意向を示している。
サキ報道官は、「暴力や迫害、ひどい環境から逃れて、私たちの国境までやって来る子どもたちは(アメリカにとっての)危機ではない」と説明。
「この状況に人道的に対応し、子どもたちをしっかりと処遇し(中略)安全な環境に置くことは、私たちの責任だと考えている」と述べた。

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バイデン政権の発足後、米南部の国境には大勢が押し寄せている。保護者のいない子どもも何百人も現れ、移民拘束の連邦施設に収容されている。
バイデン氏は大統領就任後、移民の子どもを家族と再会させるよう指示。トランプ氏が進めた国境の壁の建設を中止した。また、トランプ氏が打ち切った合法的な移民受け入れ政策を、あらためて検討するよう指示した。








