【米大統領選】 サンダース氏、有力候補の地位固める ネヴァダ州で大勝

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11月の米大統領選でドナルド・トランプ大統領と対決する民主党の候補者選びで、バーニー・サンダース上院議員が最有力候補の地位を固めた。ネヴァダ州で22日にあった党員集会での大勝を確実にした。
長期にわたる候補者選びの第3戦となったネヴァダ州では、集計率60%の時点で、左派のサンダース氏が得票率46%で、他の候補者たちを大差でリードしている。
同州の17郡のうち11郡でサンダース氏が勝利した。
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2位にはジョー・バイデン前副大統領が19.6%でつけている。バイデン氏はアイオワ、ニューハンプシャー両州では存在感を示せない結果に終わっていたが、今回は善戦した。
3位以下は、ピート・ブタジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長(15.3%)、エリザベス・ウォーレン上院議員(10.1%)ら穏健派の候補者が競り合っている。
「クレイジー・バーニー」
サンダース氏は22日夕、テキサス州で勝利宣言し、「多様な世代、人種の団結」による支持組織を称賛。「うそばかりついている大統領にアメリカ国民はうんざりしている」と、トランプ氏を攻撃した。

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バイデン氏の陣営も高揚感にあふれ、「カムバックがここから始まる」と宣言した。
ブタジェッジ氏は、サンダース氏を倒して党候補者になれるのは自分だけと示唆するツイートをした。
一方、トランプ氏はツイッターでサンダース氏の勝利を称えながら、同氏を「クレイジー・バーニー」と呼んだ。
一歩前進
得票率が15%以上の候補者は代議員を獲得する。代議員らは7月に開かれる民主党の党大会に参加し、自分たちが選んだ候補者への支持を表明する。
代議員の数では、サンダース氏は22日までに21人を獲得。党候補者が決まる1990人にはまだまだだが、ネヴァダ州の勝利で小刻みに一歩近づくことになる。
アイオワ州の党員集会では、新しいアプリを使った集計作業で技術的な問題が多数発生した。ネヴァダ州ではこのアプリは使用されなかったが、集計用の電話番号につながりにくいなどの問題が報告された。
サンダース氏大勝の理由
サンダース氏の大勝は、以下の要素が原因と考えられる。
- 世論調査会社エジソン・リサーチによると、ヒスパニックの有権者の半数以上が、党員集会前にサンダース氏への投票を決めていた。人口300万人強で、ヒスパニックが3分の1を占めるネヴァダ州では、これは大きな意味をもった。
- 医療保険をめぐって労働組合からはサンダース氏の案への懸念が出ていたが、組合員の36%が同氏を支持した。ネヴァダ州の住民4人に1人は組合員か、組合員の親族がいる。
- 調査によると、サンダース氏は65歳以上を除くすべての年齢層において支持を集めた。とくに若者世代と、11月の大統領選の本選を左右するとされる大卒の白人女性の間で人気が高かった。
疑いなく最有力候補
BBCのアンソニー・ザーカー北米担当記者は、サンダース氏がヒスパニック票の53%を集めたとの調査結果が出ていることから、大票田でヒスパニック系住民が多いテキサス州やカリフォルニア州でもよい結果が予想されると分析。
サンダース氏の躍進は実質的なものであり、今後も長く続く可能性が高いと指摘した。
また、18~27歳の若年層でも過半数を獲得し、医療保険や環境問題、経済格差などの問題に関心の高い人々の支持を取り付けるのにも成功していると説明。サンダース氏が民主党内で最有力候補となったことは疑いないとした。
次の予備選は、29日にサウスカロライナ州で開かれる。3月3日の「スーパーチューズデー」(14州で予備選を開催)以前の予備選・党員集会としては最大で、アフリカ系アメリカ人の有権者の割合も最も大きい。











