北朝鮮、核開発やICBM発射実験の再開を示唆

Kim Jong-un

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画像説明, 金正恩朝鮮労働党委員長は「新しい戦略兵器」の開発に言及した

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、2019年12月末に開かれた朝鮮労働党中央委員会総会で、核開発や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を再開する可能性を示した。北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)が1日、伝えた。

KCNAによると、金委員長は党中央委員会総会で、米韓合同軍事演習や制裁を続けるアメリカについて、「対話を唱えながらも、朝鮮を完全に窒息させ圧殺しようと二面的な態度を取っている」と批判。アメリカが対北朝鮮敵視政策を続けるならば、「朝鮮半島の非核化は永遠にない。我々が約束に一方的に縛られる根拠はなくなった。約束に相手はなく、そのせいで我々の世界的な非核化と不拡散の取り組みが冷え込んでいる」と主張した。

報道によると、金委員長はさらに、「世界は遠からず、朝鮮が保有する新たな戦略兵器を目撃することになる」と主張したという。

一方で、金委員長はドナルド・トランプ米大統領や韓国に直接言及しなかった。これについては、最近まで米韓に対して激しい非難を繰り広げていたのに対し、表現を意図的にトーンダウンさせたという見方もある。

年末に党の中央委員会総会が開かれるのは異例。朝鮮中央テレビは2013年以降、金委員長の新年演説放映してきたが、今年は見送られたもようだ。

北朝鮮は2017年を最後に、ICBMの発射実験を行っていない。トランプ政権と非核化交渉を続けるなか、北朝鮮はアメリカ本土が射程圏内に入るICBMや核兵器の実験を一時停止すると自ら発表し、これを交渉の軸にアメリカから制裁解除などの譲歩を引き出そうとしていた。

北朝鮮は一方的に2019年末を交渉期限と設定し、ICBMよりは射程距離が短い弾道ミサイルなどの実験を繰り返した。これは、北朝鮮が核開発を完全にやめない限り制裁解除などを認めないという立場を堅持するアメリカに、圧力をかけることが目的だったとみられている。

北朝鮮は最近では、アメリカが制裁解除などに応じないなら「クリスマスの贈り物」を贈ると脅していた。

アメリカにとって2020年は大統領選の年で、トランプ大統領は再選を目指している。もしも北朝鮮が金委員長の言葉通りにICBMの実験を再開した場合、米朝交渉を自らの大きな外交成果として強調してきたトランプ氏は、これに強く反発することは必至だ。

Projectile being fired from a mobile launcher in North Korea - undated image via KCNA

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画像説明, 北朝鮮は2019年に様々なミサイル発射実験を繰り返した

アメリカの反応は

金委員長の発言を受けて、フロリダ州で静養中のトランプ大統領は記者団に、自分と金氏は「非核化について話し、契約書にサインした」のだと言い、「彼は約束を守る男だと思う」と述べた。

北朝鮮との交渉を担当してきたマイク・ポンペオ米国務長官は、北朝鮮が戦争より平和を選ぶことを期待すると述べた。

ポンペオ長官は米CBSに対して、「もし金委員長がトランプ大統領と交わした約束をほごにするなら、非常に残念だ」と言い、「トランプ大統領が大規模な軍事演習を行わないと合意し、その引き換えに彼は(核実験停止などの)約束をした。我々は約束を果たしている。彼もそうすると期待し続ける」と話した。

トランプ大統領と金委員長は2018年6月にシンガポールで行った初の米朝首脳会談を皮切りに、2019年にはヴェトナム・ハノイ板門店で会談しているが、交渉に具体的な進展のないまま両国関係は悪化を続けている。

US President Donald Trump steps into North Korea next to Kim Jong-un (30 June 2019)

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画像説明, 2019年6月30日には米大統領が軍事境界線を越えて北朝鮮側に入るという歴史的光景もあったが
U.S. President Donald Trump shakes hands with North Korean leader Kim Jong Un as they meet at the demilitarized zone separating the two Koreas, in Panmunjom, South Korea, June 30, 2019.

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画像説明, にこやかに握手する日々は戻ってくるのか(2019年6月30日、板門店)