【英総選挙2019】 出口調査の正確性は? 解説します

画像提供, Ipsos Mori
イギリス総選挙の投票が12日午後10時(日本時間13日午前7時)に締め切られると同時に、BBCと英民放ITV、スカイは一斉に共同出口調査を発表した。
各地の投票所で行われたこの調査では、与党・保守党が下院(定数650)で368議席を獲得し、単独過半数となると予想した。2017年の前回選挙から50議席増やす見込みだ。
そもそも出口調査って?
出口調査とは、投票したばかりの数多くの有権者に対して行われる調査を指す。イギリスではイングランドとスコットランド、ウェールズが対象となる。一方、地域政党が優勢な北アイルランドは含まれない。
どのように行われる?
調査はイングランドとスコットランド、ウェールズの投票所144カ所で行われた。対象となる選挙区はイギリス全土の人口分布を反映するよう選ばれる。
通常は調査結果に一貫性を持たせるため、前回選挙で対象となった投票所が再び選ばれるが、いくつかの例外がある。選挙区の境界線が変更されて議席がなくなった場合や、下院議長が持っている議席などだ。
調査員は各投票所に待機し、10人ごとなど、一定の人数ごとに有権者に質問する。対象となった有権者は投票用紙のレプリカを渡され、誰も見ていないところで記入するよう求められる。このレプリカは専用の箱に入れられ、後ほど開かれる。
この方法では、有権者が誰に投票したかを口頭で言わなくてよいという点が重要だ。オックスフォード大学のスティーヴン・フィッシャー准教授(政治社会学)は、これによって出口調査の結果がより正確なものになると説明する。
出口調査の結果は、ロンドンの非公開の場所で分析される。
出口調査の正確性は?
分析方法が改善しているため、出口調査の結果はより正確なものになっている。フィッシャー准教授によると、最終結果から15議席以内の誤差であれば、正確とみなされるという。
2015年の出口調査は、事前の世論調査よりは最終結果に近かったが、保守党の単独過半数は予測できなかった。
2017年には、保守党が第1党となるところまでは予測したものの、ハング・パーラメント(宙吊り議会)になるとは言い当てられなかった。
一方、近年でもっとも予想が外れたのは1992年、BBCとITNがそれぞれの出口調査で宙吊り議会になると見積もったものの、実際にはジョン・メイジャー氏率いる保守党が過半数を維持した。
事前投票は含まれる?
出口調査には、郵便による事前投票の内容は直接的には含まれない。しかしフィッシャー氏によると、分析チームは別の調査結果から得た郵便投票の変化を考慮に入れている。
答え合わせはいつ?
全体像が明らかになるには時間がかかるが、投票結果に強い傾向がある場合は、最初の結果発表が行われた時点で出口調査の予測が当たっているかが分かる。
しかし答え合わせをするには、開票速報を見続けるしかない。







