ロンドンの劇場、上演中に天井が一部落下 観客数人負傷

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ロンドンの劇場街ウエスト・エンドの劇場で6日夜、評判の舞台上演中に天井の一部が崩落し、観客数人が負傷した。
ピカデリー劇場で上演中の米劇作家アーサー・ミラー作、「セールスマンの死」の上演は連日大入りで、この夜も客席は満員だった。上演開始から約20分後の午後8時前に天井の一部が落ちると、3階席からは悲鳴が上がった。芝居は中断され、ほこりまみれで劇場の外に出た観客もいた。
ロンドン警視庁によると、1000人以上が劇場から避難した。
現場には消防車3台と救命チーム3組が急行した。ロンドン消防隊は、事故原因を調査しているという。

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劇場を経営するアンバサダー・シアター・グループ(ATG)によると、5人の観客が軽傷で手当てを受けた。
天井落下を受けてATGの広報は、最上階後方の天井が午後8時に落下したことを認めた。
ATGは、「舞台はただちに中断され、劇場内の人たちは無事に避難した」と説明し、「私たちは観客の安全をきわめて重視しており、事故原因の把握に最善を尽くしている」と述べた。
主役ウィリー・ローマンを演じる米俳優ウェンデル・ピアスさんは劇場の外で、避難を余儀なくされた観客に謝罪した。
ピアスさん主演の「セールスマンの死」は今年5月から、ロンドン南部のヤング・ヴィック劇場で上演され、好評を受けてウエスト・エンドに移転した。10月24日からプレビュー上演が始まり、11月4日に本公演の初日を迎えたばかりだった。

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ソーシャルメディアに投稿された動画では、ピアスさんが観客に、またこの作品を見に来てほしいと呼びかける様子が映っている。
「今晩来ていただいて、本当に光栄です。こんなことになってしまい、本当に残念です」とピアスさんは話していた。
客席に居合わせたBBCのイアン・ハドウ記者によると、上演開始から約20分後に天井が落ちるまで、天井からひっきりなしに水漏れが続き、「次第に一定の流れになった」という。当時は雨は降っていなかった。天井が落ちると、パニック状態になる人もいたという。
劇場の外では、屋根も含めて工事用の足場が組まれ、作業が行われていた。
客席にいた男性は、「ピカデリー劇場のセールスマンの死の途中で天井が落ちた。最初は水がぽたぽたと垂れていたのが次第に激しくなって、ついにはごっそり落ちてきた」と、穴の開いた天井の写真と共にツイートした。
ウエスト・エンドでは劇場の多くが古い建物に入っている。2013年12月には、アポロ劇場で舞台の上演中に天井の一部が崩落し、76人が負傷する事故があった。






