サンダース米上院議員、選挙活動のイベント中止 米大統領選候補争い

画像提供, AFP
米民主党から2020年大統領選に出馬しているバーニー・サンダース上院議員(ヴァーモント州、78歳)は2日、予定されている選挙イベントを中止すると表明した。心臓疾患の治療を受けたためとしている。
サンダース議員は1日、ネヴァダ州ラスヴェガスで行われていた銃の安全フォーラムに参加した後に胸の痛みを訴え、病院で動脈閉塞の治療を受けた。側近によると、数日間は休養が必要だという。
サンダース議員はツイッターで、「気分は良い」と経過を報告すると共に、「回復を助けてくれる良い医療サービスと素晴らしい医者と看護師に恵まれ、私は幸運だ。いつ健康上の危機が訪れるか誰にも分からない。そんなことになったら破産してしまうと、恐れる人がいてはならない」と、公約してきた国民全員対象の無料公的健康保険制度「Medicare for All」の導入をアピールした。

サンダース議員の選挙事務所はこれまでに、2500万ドル(約26億7800万円)の資金を集めている。
上級顧問のジェフ・ウィーヴァー氏は声明で、「診察の結果、(サンダース議員の)動脈に閉塞が見つかったため、ステント挿入手術は成功した」と説明した。
ステントとは、血管などを広げるメッシュ上のチューブ。アメリカの国立心肺血液研究所によると、ステントの挿入は低侵襲手術(最低限の皮ふ切開で行う手術)で行われ、回復期間も短いという。
サンダース氏の回復時期や、10月15日に予定されている他候補との討論会への参加については明らかになっていない。
支持率は現在3位
世論調査では、サンダース氏の支持率はジョー・バイデン前副大統領とエリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州)に次ぐ3位。
一方、7~9月に集めた選挙資金は2530万ドルは、全立候補者の中で最も多い。
もしサンダース氏が大統領選に勝利すれば、アメリカ史上最年長の大統領となる。
サンダース氏の選挙活動休止を受け、ツイッターではバイデン氏やウォーレン氏、インディアナ州サウスベンド市のピート・ブダジェッジ市長といった立候補者から「いち早い回復」を願う声が相次いだ。
サンダース氏は9月にも、声が出なくなったためにサウスカロライナ州でのイベント参加を見送っている。
また、同氏の選挙事務所は1日、アイオワ州で130万ドルをかけてテレビ広告枠を買ったものの、翌日にはこれをキャンセルしていると報じられた。理由は分かっていない。
民主社会主義者
サンダース氏は自らを民主社会主義者と呼び、「金持ちだけでなく、全ての人にとって機能する経済」を作りたいと話している。
無所属で最も長く上院議員を務めているが、無所属では大統領選で勝てる見込みがないという理由から、民主党で大統領候補を目指している。
2016年の前回選挙でも民主党の候補者争いに参加し、ヒラリー・クリントン氏の最大のライバルとなった。
2020年に向けては、「Medicare for All」の導入を最大の公約に掲げている。一方で、穏健派のバイデン氏などは、この保険制度は実現困難でコストがかかりすぎると批判しており、9月に行われた討論会の主要な議題となった。











