NZモスク乱射事件の動画を拡散、1年9カ月の禁錮刑判決

画像提供, Getty Images
ニュージーランド南部クライストチャーチのモスク(イスラム教礼拝所)で3月に起きた銃乱射事件で、犯行の模様を撮影した動画をインターネットで拡散した男に18日、1年9カ月の禁錮刑が言い渡された。
銃乱射事件では、オーストラリア人のブレントン・タラント被告がモスク2カ所で計51人を殺害。その模様を自らのフェイスブックで実況中継した。
フィリップ・アープス被告(44)は、この動画を不特定の30人および友人1人と共有。動画を編集し「殺人数」の表記を追加するよう依頼したと裁判で認定された。
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3年前にもモスクに嫌がらせ
クライストチャーチの裁判所は、アープス被告がイスラム教徒のコミュニティに対し、「悔い改めることのない見方」をもっていたと判断した。

アープス被告は、問題のある素材を共有目的で配布した2件の起訴事実に対し、4月に有罪と認めていた。同被告は2016年にも、乱射事件があったモスクの1つであるアルヌール・モスクに豚の頭部を置き、有罪判決を受けていた。
裁判ではアープス被告が、銃の狙いを定める照準線や、死者数をカウントする数字を動画に加え、共有しようとしていたことが明らかになった。地元紙ニュージーランド・ヘラルドは、編集した動画について同被告が「すごい」と述べていたと伝えた。
「とりわけ残酷」
裁判所はアープス被告の行為は「憎悪犯罪」だとして非難。事件発生の数日後に動画を拡散したのは「とりわけ残酷」だとした。
裁判所はまた、アープス被告に関して他にも気になる問題があるが、公の場でそれに触れることは被告にとって「勲章」となる恐れがあるため、言及を控えると述べた。
一方、殺人など92件の罪で起訴されているタラント被告は14日、すべての起訴事実に対して無罪を主張した。審理は来年開始される見通し。









